新社会人となられた方の中には、この機会にあこがれのカーライフを始めて、行動範囲をグッと広げたい、と思う方も多いのではないでしょうか。一方で、車のような大きな買い物は初めてで、どういうところに気を付けたらいいかわからない方もおられるかもしれません。ここでは、新社会人が車を買う時に気を付けることやおすすめの選び方などについて、詳しくお伝えします。

新社会人が車を買う時に気を付けること

車は購入にかかる費用だけでなく、維持費も必要です。特に新社会人はまだ収入も限られている中、生活費に加えて買い物や人付き合い、旅行などお金をかけたいこともたくさんあることでしょう。車を所有するなら、どのようなお金がかかるか、また、どれくらいまでなら払えそうかを理解し、しっかり準備しておかなければなりません。１つずつ見ていきましょう。

支払い額に無理はない？

一般論として、車の購入金額は年収の半分程度までが望ましいとされています。新社会人の年収が200万円～300万円程度と仮定すると、車両本体価格は100万円台前半に抑えたほうが良さそうです。ローンを組んで車を購入する場合は、途中で支払いが滞ったりすることがないか、家賃など他の支出とのバランスも見た上で、明確な資金計画を立てましょう。

購入時の諸費用も把握を！

車の購入時に車両本体価格代金と合わせて業者に払う諸費用には、税金（自動車税、自動車重量税、環境性能割、消費税）、自賠責保険料、リサイクル料金などがあります。

また、自分自身で別途手配するものは、任意の自動車保険料などです。

こうした様々な諸費用も積み重なると大きな金額となります。何に、いくらかかるかを把握しておきましょう。

メンテナンスや駐車場、維持費は支払える？

車は維持するだけでお金がかかります。車検代は絶対に必要な経費ですし、故障時の修理費用、消耗品や部品の交換といったメンテナンス全般も、安全な運転のためには欠かせません。

車を所有敷地以外に保管する場合は駐車場代が必要ですし、ガソリン代や高速道路代もかかります。また、税金や保険料も、購入時だけではなく、毎年発生するものがあります。

車のローン以外に支払うべきこうした維持費が1か月あたりいくらかかるか見積もっておくと良いでしょう。

車が本当に必要かどうか確認

車の所有は確かにお金がかかりますが、使用頻度が高ければ、公共交通機関と比較しても、1回あたりの費用は必ずしも高いとは言えません。また、公共交通機関を使って1時間かかるところへ車ならば30分で行けるとしたら、大きな時間の節約となります。

車が自分の生活のコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスの向上にどの程度役立つかを1度考えてみて、十分元が取れると思ったら、納得して車の所有を検討できるはずです。

新社会人が車を買う時のおすすめの方法

車は大きな買い物なので、後悔したくないですね。ここでは、新社会人が車を買うにあたり、具体的なおすすめの方法をご紹介します。

外しづらい定番・人気の車を買う

どんな車が自分に合うか、やはり買ってみないとなかなかわかりません。まずは人気のある定番車を買っておくのも１つの手です。

例えばコンパクトカーならトヨタのヤリス、アクア、パッソ、日産のノート、マーチ、スズキのスイフト、軽自動車であれば、ホンダのN-BOX、ダイハツのムーヴ、スズキのスペーシアなどは、安定した人気があるロングセラーです。

こうした車種は、改良が繰り返されてきて車のクオリティは上がりつつも、量産でコストが抑えられています。このような外しづらい車を買うのは、リスクの少ない方法です。また、万一気に入らなくて売却したいときにも、定番・人気車種は売りやすいというメリットもあります。

新車でなく中古車を買う

価格的に新車では手が出ないというときにおすすめなのは、中古車を買うという方法です。中古であれば、同じ予算で買える新車よりも、ランクが上の車を狙うこともできるでしょう。

また、まだ運転に慣れていない場合、中古であればちょっとした傷をつけてしまってもあまり気にならないというメリットもあります。

ただし中古車を買う時に気を付けたいのが、整備の品質です。安全運転のために、しっかりとした実績と信頼のある中古車販売店で買うようにしましょう。

カーリースやレンタカーの選択肢も検討

車を運転するのは週に1日あるかないか、というライトユーザーであれば、カーリースやレンタカーを利用するという選択肢も考えられます。車を所有するよりも、ずっと安いコストで必要なときだけ車を使用することができます。また、いずれは車を購入するにしても、まずはカーリースやレンタカーを利用していろいろな車種に乗れば、どんな車が自分に合っているかを見定めることにも役立つでしょう。

まとめ

新社会人となると、ライフスタイルやお金の使い方なども大きな変化があることでしょう。自動車は大きな買い物なので、無理をして急に高いものを買うのはおすすめできません。頭金を貯めてから買うか、質が良く手ごろな中古車を探すなど、賢い買い物をする方法も検討してみましょう。