車を買うなら押さえておきたいローンの種類と組み方
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ほとんどの人は車を買うとき、自動車ローンを利用します。しかし、自動車ローンには銀行系ローンやディーラーローンなどさまざまな種類があります。それぞれの自動車ローンの特徴やメリット・デメリット、そして自動車ローンの組み方の基本について解説します。
どんなローンがある? 自動車ローンの種類
自動車ローンには次のような種類があります。それぞれの特徴、メリット・デメリットを知っておきましょう。
銀行系の自動車ローン
銀行をはじめ、信用金庫、信用組合、郵便局などが提供する自動車ローンです。金利が安く2~3%程度が相場で、中には1~2%という低金利のローンもあります。さらに自動車ローン、マイカーローンといった名前のローンでも、車の購入費用だけではなく、免許習得のための自動車教習費用や車検代などもローンに組み入れられるなど、使途の自由度が高いのも魅力的です。
ただし、審査は厳しく、勤続年数1年以上で安定した収入があり、個人信用情報に問題がないなど一定以上の条件が設けられているケースがほとんどです。逆にその銀行に給与振込口座や公共料金引落し口座を開設している、住宅ローンを利用していて支払い実績があるなどの条件をクリアしていると審査や金利で優遇されることもあります。
また、JAバンク(農協)や労金も自動車ローンを提供しています。これらは審査は銀行よりもやや緩く、その分、金利は高い傾向があります。組合員でなくても利用できるものもあるのでチェックしてみましょう。
ディーラーの自動車ローン
新車ディーラー、中古車販売店ともに、それぞれディーラーローンと呼ばれる自動車ローンを用意しています。
銀行系の自動車ローンと比べると審査基準はかなり緩く、審査結果が出るのも早い傾向があります。しかし、銀行系のローンは基本的に担保や保証人がいらないのに対し、ディーラーの自動車ローンでは購入する車が担保になります。
金利はやや高めで、中古車販売店のローンは8%前後、新車ディーラーのローンは3~8%程度です。車が担保になるため完済するまで自分名義にはならず、ローンが返済できなければ車が引き上げられてしまいます。また、返済中は基本的に自由に売買・譲渡することはできません。
また、「残価設定ローン」が利用できるのもディーラーローンの特徴です。これは新車購入費用から車を買い替えるときの下取り分を差し引き、残りの金額を返済する形のローンのことです。金利は2%前後など低めに抑えられています。残価率は販売店や車種ごとに決められており、残価率が高いほど返済額は安くなります。残価設定ローンをすべて返済したあとは、車両をディーラーに返却するか、残価も一括もしくはローンで支払って車両を買取るかを選べます。
信販系の自動車ローン
ディーラーローンも信販系のローンの一種ですが、ここで言う信販系自動車ローンは、購入者自身が自分で信販会社を選んで申し込む形のローンです。
信販系のローンの金利は銀行系に比べて高めですが、自分で探せるのでその中でも安いローンを選ぶことが可能です。直接、信販系のローンを申し込めば金利が4~6%程度に抑えられる可能性があります。
とはいえ、個人で申し込める信販系自動車ローンはそれほど数が多くありません。ディーラーが提携していれば結局、ディーラーローンとして申し込むことになるケースが多いでしょう。
その他の自動車購入に使えるローン
銀行の多目的型のフリーローンを利用する方法もあります。フリーローンは原則として使途を自由に設定できるローンで、見積書などを事前に提出して審査を受けるのが一般的です。金利は3~18%とかなり差があります。審査は銀行の自動車ローンほど厳しくはないものの、ハードルは高いほうです。
同じく銀行を中心とした大口融資枠付きカードローンも利用可能です。こちらは審査はより甘くなりますが、金利は最も高くなります。
自動車ローンを組む際に決めるべきことと組み方
自動車ローンを利用するときは、下記の項目について検討しながら、どんなローンをどのように組むかを決めていきましょう。
どのローンを選ぶか
ローンの種類をまず決めます。基本的に、金利で決めるなら銀行系が有利ですが、手続きが簡単で審査に通りやすいのはディーラーローンです。
返済期間と支払い回数はどうするか
自分が無理なく支払っていける月々の返済額を考えて、返済期間と支払回数を決めます。返済期間は6~120回(10年)くらいの幅があります。
返済額を決めるときは生活費などの1ヶ月の支出金額を割り出してから自動車ローンに回す額を決めるのがセオリーです。初めて車を買う人は車の維持費もかかることを計算に入れましょう。
頭金はどうするか
基本的に自動車ローンに頭金は必須ではありません。金利が安ければ頭金なしで契約しても良いでしょう。ただ、頭金を用意したほうが審査に通りやすくなり、月々の返済額も抑えられます。
頭金に関しての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
⇒車を購入する時のローンに頭金って必要?メリットとデメリットをそれぞれ紹介
自分に合った自動車ローンを組むポイント
自分に合った自動車ローンを選ぶには、下記のポイントにも注意すると良いでしょう。
返済総額がどうなるか把握する
月々の返済額だけではなく、返済総額もしっかり確認しておきましょう。返済方式や金利、保証料などによって総額は変わります。住宅ローンなども総合して考えるなら、ファイナンシャルプランナーに依頼してライフプランを設計してもらい、その上でどのように自動車ローンを組むかを考えるのも良い方法です。
付帯サービスを確認する
銀行系自動車ローンには、「交通事故傷害保険」や家族も補償範囲に入る「ファミリー交通傷害保険」が含まれていることがあります。また、ディーラーローンではメンテナンス費用や車検が無料になるサービスが付いていることも。付帯サービスについてもしっかりと確認して比較しましょう。
自動車ローンには上記のような種類があり、それぞれ特徴があります。しっかりとしたライフプランをベースにして、自分に合う自動車ローンを組みましょう。
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