中古車は納車までどれくらいかかる? 納車期間の目安
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一般的に、新車はその車が人気車種だったり、カスタマイズをしてもらったりすると納車までの時期が数ヶ月以上かかることも珍しくないと言われています。では、中古車の場合にはどのくらいの納車期間がかかるのでしょうか。今回は、中古車が納車されるまでの流れと、納車期間の目安について詳しく解説していきます。
中古車の納車までの流れ
中古車は、新車と比較して納車までの期間が短いことがメリットです。新車でもメーカーに在庫があれば数週間で納車されることもありますが、一般的には購入してから車の生産を始めることが多く、車種によって異なりますが数ヶ月以上かかることがほとんどです。一方、中古車は、店舗に現物があるため、納車までの期間はぐっと短く済みます。
では、欲しい中古車が決まってから納車までの流れを詳しくみていきましょう。
1.ローンの審査・契約手続き
中古車を購入する際の支払い方法には、現金一括とローンがあります。ローンを利用する際は、仮審査、本審査の2回の審査を通じて、借入れ額に対する返済能力が審査されます。
ローンには、いわゆる自動車ローンとして、銀行ローンと、中古車販売会社が提供するディーラーローン、残価クレジット型ローンの3種類があるほか、車の購入以外にも使えるフリーローンやカードローンなどもあります。ローンによって、金利には差があり、繰り上げ返済の可否等も違いがあるため、選ぶ際には内容を吟味しましょう。
2.各種書類の準備
新所有者となる方の実印が押された「委任状」、実印を証明する「印鑑登録証明書」、「車庫証明書」など、中古車の購入に必要な書類を揃えます。車庫証明書は申請から取得までに日数がかかりますので、早めに準備をしておく必要があります。また、委任状は中古車販売店で契約時に作成することも多いため、契約時には実印を持参すると良いでしょう。
必要書類のチェックリスト
3.契約
いわゆる「売買契約」のことで、価格や車の仕様などに納得した上で、購入するという意思の最終決定を伝えます。売買契約は口頭のみでも成立しますが、後々のトラブルを未然に防ぐ意味でも、書面で注文書を作成することが一般的です。注文書には通常、「契約成立時期」が記載されていて、契約成立時期以降は売主・買主のどちらかが一方的にキャンセルはできないとされています。
4.登録と名義変更
登録・名義変更に必要な印鑑証明書、譲渡証明書、車庫証明、車検証などの書類を準備し、住んでいる地域を管轄する陸運局で手続きを行います。手続きは書類の不備がなければ、数時間で完了するのが一般的です。なお、軽自動車を名義変更する場合は陸運局ではなく、各都道府県の軽自動車検査登録事務所で手続きをします。
車庫証明の手続きについて詳しくは、以下ページをご覧ください
5.任意保険への加入
任意保険は、自賠責保険の不足部分(事故の際に相手方への十分な対人補償、自分自身や同乗者への対人補償、相手方や自身の車への対物補償など)を補うために加入します。加入率は約9割と高く、任意とはいえ、ドライバーにとってはほぼ必須とも言える保険です。任意保険は民間の損害保険会社や共済などを通じて加入することができ、費用は、保険会社、補償の内容や加入者の年齢、等級などによって変わります。
6.納車前点検、調整
納車前には車両に不具合がないか、エンジンをはじめその他の部分が正常に機能するかどうかの最終点検を行います。具体的な点検内容は販売店によっても異なるため、事前に整備の範囲を確認しておく方が安心でしょう。ちなみに、カーナビなどを取り付ける場合には数日余分に時間がかかることもあります。
7.購入金額の支払い
中古車を自己資金で購入する場合には購入代金の支払いを、ローンで購入する場合には頭金の支払いを行います。
8.納車時確認
いよいよ納車です。その前に、最終確認として購入者立会いのもと傷や凹みなどの確認、事前に知らされていなかった不具合がないかなどを確認していきます。全ての項目を確認し、問題がなければ確認書類にサインをして納車完了になります。
遠方にある販売店で中古車を購入する場合、取寄せにかかる期間が通常よりも3日〜5日程度遅くなるのが一般的です。また、販売店が居住地から離れている場合には車を運んでもらうための輸送費も必要になります。輸送費は車種や距離、販売店によっても差がありますが、3万円〜10万円というのがひとつの目安になるでしょう。
中古車の一般的な納車までにかかる期間の目安
新車と比べて納車までの期間が圧倒的に短いと言われている中古車。実際に購入が決まってから納車までにどのくらいの時間がかかるのでしょうか。実際には販売時の車の状況や、繁忙期かどうかよっても多少の前後がありますが、目安としては1~2週間というのが一般的となっています。ただし、この納期はあくまでもさまざまな手続きが全てスムーズに進んだ場合で、書類に不備があったり、中古車をローンで購入する場合にローンの審査がうまく通らなかったりした場合には、納車までの期間が長引くこともあるので注意が必要です。
新車より中古車の方が納車までの期間が短い理由
中古車を購入するメリットのひとつが、新車と比べて納車までの期間が短いということ。
近年、世界的に自動車の需要が高まっている中で、半導体をはじめとした自動車部品が足りていません。また、新型コロナウイルスの発生や地域紛争などにより、大きく影響を受けているのが物流です。こうした様々な要因で、現在、新車は納車までにおおよそ1~3ヶ月かかることが普通で、人気車種ならば6ヶ月以上かかってしまうこともあります。
そのため、車検切れ間近で車を探し始めてしまうと、せっかく気に入った車が見つかったのに納車が間に合わないこともあるのです。その点、中古車の場合はすでにある車を購入するわけですから、そのような心配はありません。人気車種であっても、タイミングさえ合えば短期間で納車してもらうことも可能でしょう。
中古車の納車が早くなるケース
上記のように、中古車の一般的な納期の目安は1〜2週間程度ですが、必要な書類が揃っていたり、車検が残っていたりする場合には、納車までの時間が最短で3日〜5日まで早くなるケースもあります。中古車の納車が早くなるケースを詳しく見ていきましょう。
必要書類が揃っている
車庫証明の取得にかかる時間は自治体によっても異なりますが、通常は3〜5日ほどかかるため、あらかじめ取得しておけばかなりの日数を短縮することができます。
購入する中古車が軽自動車
軽自動車は普通車とは異なり、地域によって車庫証明が不要なところがあります。その場合、車庫証明の取得にかかる時間を短縮することができるため、納期が早まることも。
購入する中古車の車検が残っている
購入する中古車に車検が残っている場合には、車検が残っていない場合と比べて、大きな部品の交換などの手間がかからないことが多いため、点検だけで納車となることがあります。
中古車を最短で納車してもらうには?
車は自転車を購入する時のように、お金を払ったらその日のうちに乗って帰れるというわけではなく、さまざまな手続きを経て1週間〜2週間後に納車となるのが一般的です。では、急な事情でできるだけ早く車が必要になった場合、納車までの時間を短縮してもらうにはどうしたら良いのでしょうか。そのポイントを詳しくみていきましょう。
販売店と交渉をする
まずは販売店との交渉を試みましょう。納車の前には点検と整備が行われますが、事情を説明することでスケジュールを調整してくれる可能性もゼロではありません。販売店によっては納車の早さを全面的にアピールしているところもあり、交渉してみる価値は十分にあるといえます。
ただ、大切なのはきちんと整備・点検が行われた状態で納車されていることです。購入後のトラブルを避けるためにも、納車の早さばかりを優先にすることにはリスクもあることを理解しておきましょう。
納車の日取りを無視する
大安など縁起が良い日取りに納車してもらうことにこだわると、どうしても納車日が限定されてしまいます。急ぎで車が必要な場合には、日取りを無視するというのも方法のひとつです。また、土日祝日も納車希望が集中しやすいため、急ぐのであれば避けた方がよいでしょう。
中古車の納車が遅くなるケース
反対に、以下のようなケースでは通常よりも中古車の納車が遅くなってしまう場合があります。車の購入を急いでいる場合には特に以下のポイントに気をつけましょう。
必要書類の準備が遅れてしまった
中古車購入に必要な書類のなかには、取得までに時間がかかるものもあるため、書類の準備で時間が取られてしまうことも。それぞれの書類がどのようにして取得できるのか、必要な期間などをあらかじめきちんと理解し、前もって必要書類を準備しておくことが大切です。
車の整備や補修に時間がかかってしまった
納車前点検の際に大きな問題が見つかった場合、その補修に時間がかかってしまうことも。一般的に車検切れの車や年式の古い車は大掛かりな整備や補修が必要になることが多いため、納車を急ぐ場合には注意が必要です。
ローンの審査に時間がかかってしまった
ローンで中古車を購入する場合、ローン審査を受ける必要があるため、現金で購入する場合と比べて時間がかかってしまうことも。また、ローンの審査に落ちてしまう可能性もあるので注意するようにしましょう。
中古車の販売店と納車する場所の距離が遠い
中古車の販売店と納車する場所が離れている場合、必要書類の受け渡しがスムーズにいかず、購入の手続きに時間がかかってしまう可能性があります。また、納車の際にも車を輸送する必要があるため、距離と輸送方法によっては通常よりも納車までの時間がかかる場合もあります。
納車後によくあるトラブルと対処法
納車時や納車後によくあるトラブルと対処法をまとめました。中古車の購入にあたって後悔のないように、参考にしてみてください。
トラブル例1.「納車後に、車のキズに気づいた」
契約時に気づいていなかったキズは、キズがついた時期を証明することが難しく、対応をしてもらえないことがほとんどです。購入時には車のあらゆる箇所をチェックし、写真を撮っておくことをおすすめします。
トラブル例2.「納車後すぐに、車に不具合が発生した」
販売業者が修復歴や重大なトラブルについて事前に説明を怠り、車の基本的な性能に問題が発生した場合は、購入者は販売業者に対し、返品、補修、減額、損害賠償などを請求できます。
トラブル例3.「予定より納車が遅れた」
一般的に納車遅れの理由として多いのは、車検切れや、部品の取り寄せに時間がかかるなどのケースです。事前に説明のなかった重大なトラブルが原因ではないか、しっかり確認しましょう。業者側の責任で納車が遅れる場合は、代車の提供を交渉することもできます。
中古車は新車と比べて納期が短いのが一般的ですが、販売時の状況によっては納期に大きな差が出てしまったり、書類の不備などで手続きに時間がかかってしまったりすることもあります。トラブルなく自分の中古車を納車してもらうためには、ぜひ上記の内容を参考にした上で、納車までの期間を把握しておきましょう。
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