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スピードメーター①
スピードメーター①

中古車を選ぶ際の優先順位というのは人によってさまざまです。ミニバンやスポーツカーといった車のタイプはもちろん、車体カラー、性能、デザイン、価格など多くの検討材料がありますが、多くの方が特に気にするのが車の「走行距離が何キロか」ではないでしょうか。

その車がこれまでに何キロまでの距離を走っているのかによって、車の状態は大きく変わってきます。走行距離を無視して価格やデザインにばかり気を取られていると、購入後の故障などさまざまなトラブルの原因となってしまうことも。後から「こんなはずではなかった」と後悔することがないように、中古車を選ぶ際の走行距離の目安について詳しく解説していきます。

中古車で安全に乗れる走行距離の目安は何キロまで?

中古車というのは新車と比べるとプレミアがついていない限り、コストを抑えて車を購入することができます。いざ購入するとなると「果たして長く乗り続けることができるのだろうか」ということを不安に感じる方も多いのではないでしょうか。日本の車は世界的に見ても寿命が長くタフであると言われていますが、中古車を購入する際には、そのあたりの懸念をしっかりクリアにしておきたいものです。

では、実際に車というのは何キロまでの走行距離なら安全に乗ることができるのかというと、一般的には10万キロが車の寿命の目安だと言われています。走行距離が10万キロを超えると、タイミングベルトが切れたり、エンジン内部のパーツにトラブルが起こったりしやすくなるためです。

どのくらいの期間で走行距離が10万キロに達するかは、使用状況によっても異なるため一概に言うことはできません。ただ、車の年間平均走行距離は、一般的に1万キロといわれています。その数字をもとに計算するならば、10万キロに達する期間は10年になります。

もちろん、これらの部品は交換や修理をすることが可能なため、定期的なメンテナンスをしっかりと行っていれば、走行距離が10万キロを超えていても15〜20万キロ以上は問題なく走行することもできます。つまり、中古車が壊れず安全に乗ることのできる寿命は、「定期的なメンテナンスがしっかり行われているかどうか」によって大きく変化します。

走行距離が10万キロまでの車を選ぶメリット・デメリット

走行距離が10万キロに達していない車を選ぶメリットは、車のコンディションが良く、比較的安全に乗れることです。前ユーザーがどのように乗り、どれだけメンテナンスを実施していたかにもよりますが、走行距離が3万キロ程度であれば、新車とほぼ変わらない状態のものが見つかることもあるでしょう。5万キロを超えていれば、相応の性能を保ちながら価格が下がってくるので、狙い目ともいえます。

デメリットは、同じ車種であっても、10万キロ超えの車体よりは価格が高くなることです。新しい車種で3万キロ程度の場合、新車価格からあまり下がらないこともあります。一方で、車種は古いのに3万キロ程度では、性能面で不安が残ることも否定できません。この点は後の項目で詳しく解説しますが、価格の妥当性、その見極め方がやや難しい点も、デメリットといえそうです。

走行距離が10万キロ超えの車を選ぶメリット・デメリット

スピードメーター②
スピードメーター②

走行距離10万キロ超えの車を選ぶメリットは、何と言っても価格の安さでしょう。前述したように、車の寿命のひとつの目安が、走行距離10万キロです。そのため、きちんとメンテナンスを施してきた車であっても、一般的には販売価格が大幅に下がります。車の購入予算が限られている場合は、きちんとメンテナンスを受けた車を選べば、手ごろな価格で質の安定した車が手に入れられるでしょう。

また、10万キロを超えていれば、憧れていた人気車種や高級車も手に入れやすくなります。この点も、メリットと言えるでしょう。

反面、やはり故障のリスクが大きいこと、部品交換や修理の頻度も高くなるであろうことは、覚悟が必要です。その点は、10万キロ超えならではのデメリットと言えます。安くは買えたものの、結局、長く乗ることはできなかったという結果になる可能性も否定はできません。

走行距離が何キロかで車を選ぶ時の注意点

走行距離というのは、中古車を選ぶ際の需要な判断材料のひとつですが、走行距離が短いからといって全ての車の状態が良いかというと、必ずしもそうとは限りません。忘れてはいけないのが、走行距離に加えて、その車の年式を確認するということです。

一般的には「1年に1万キロ走るようなペース」が適切な走行距離だと言われていて、年式に対して走行距離が極端に長い場合も、短い場合でも注意が必要になります。では、それぞれのリスクを詳しく見てみましょう。

ハンドル①
ハンドル①

年式に対して走行距離が極端に長い場合のリスク

年式に対して走行距離が極端に長い中古車は、一般的な車の乗り方と比べてかなりハードな乗り方をしていたことが分かります。すなわち、通常と比べて大きな負荷がかかっているということなので、エンジン系統をはじめとするさまざまな部分でトラブルのリスクが高くなっている可能性が非常に高くなります。

年式に対して走行距離が極端に短い場合のリスク

反対に、年式に対して走行距離が極端に短い場合はどうでしょうか。走行距離が短いということはそれだけ寿命が長いのではと判断しがちですが、例えば年式が5年落ちで走行距離が1万キロにも満たないような場合には、車がほとんど動かされていなかった、長年にわたりガレージなどで放置されていたという可能性があります。

車というのは定期的に動かすことが大切なため、長年乗らずに放置されていると、オイルが古くなっていたり、ゴム製品の経年劣化が進んでいたり、エンジン、エアコン、電気系統などに不具合が出るリスクが高くなります。

自分に合った中古車の走行距離の選び方

上記のように、中古車選びでは走行距離だけでなく年式にも注目し、「1年1万キロ」を目安に選ぶのが理想的です。とはいえ、1年1万キロという条件を満たしている中古車のなかでも、走行距離はまちまちです。実際に中古車を購入する場合、どの走行距離を選べば良いのでしょうか。ここでは、以下の項目別にそれぞれ、ベストな走行距離をご紹介します。

綺麗さ重視で新しい車が欲しい

車体に傷が少なく、車内も綺麗な状態の比較的新しい中古車に乗りたいという方は、走行距離が3万キロ〜5万キロを目安に選ぶのがおすすめです。中古車のなかでも比較的新しいものに出会えるのではないでしょうか。もちろん、年式と走行距離が少ないということは、その分値段も割高になるので注意しましょう。

ほどほどの新しさでお得に購入したい

一般的に、中古車というのは走行距離が5万キロを超えると価格が大きく下がり始めます。適度に新しく、かつお得に中古車を購入したいという方は、そのギリギリのラインを狙って探すのがおすすめです。

価格重視でとにかく安く手に入れたい

とにかくコストを抑えて中古車を購入したいという方は、走行距離が6万キロ〜10万キロの中古車がおすすめです。もちろん、交換が必要な部品がきちんと交換されているかどうか、定期的なメンテナンスが行われていたか、など走行距離以外の細かい箇所の確認も忘れずに。

車を売れるのは何キロまで?

車の寿命の目安は走行距離が10万キロといわれていますが、では、それ以上の車を買い取ってもらうことは不可能なのでしょうか。状態にもよるので「何キロまでならOK」と断定することはできませんが、例えば15万キロの車でも、大きく破損していたり、走行不可という状態だったりしない限り、買い取りは可能であると考えて差し支えありません。というのは、買い取る際に部品をチェックし、状態が良ければ「部品取り」という形で値段を付けてもらえるからです。車種や年式によっては高値が付くこともあるので、まずは信頼できる業者に相談してみると良いでしょう。

走行距離の目安を知っておくことで、賢い中古車選びに役立ちます。そのひとつの目安となるのが10万キロです。10万キロは価格が大きく変わるラインですが、10万キロ以内なら、手ごろな価格で状態のよい車種に出会える可能性が多々あります。ポイントは、メンテナンス履歴も含め、車体のコンディションを見極めることです。中古車選びに迷った方は、ぜひ上記の内容を参考にしてみましょう。

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