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スリップサインに注意! タイヤの寿命と交換の目安
タイヤの寿命はどれくらいなのかご存知でしょうか。車の安全性を確保するために、最も注意を払っておかなければならないのがタイヤのコンディションです。タイヤを交換するタイミングを知るためのチェックポイント、劣化を防ぐためにできることなどをご紹介します。

タイヤの寿命はどれくらい?

タイヤ交換の目安としてはタイヤの溝がすり減っているかどうかが重要な目安となります。また使用開始から5年以上過ぎたタイヤはゴムが劣化し、ひび割れが見られるようになります。多くのメーカーでは5年以上経過したタイヤは日常点検だけではなく、タイヤ販売店などのプロのスタッフに依頼して、継続使用が可能かどうかの点検を受けることを推奨しています。

使用開始から10年が経過したタイヤは、新しいタイヤに交換することを検討すべきです。10年経過しても継続使用できる場合もありますが、通常はかなり劣化が進んでいると見ていいでしょう。一般的なタイヤの寿命はこのあたりだと考えられます。

一方、スタッドレスタイヤの交換時期は3年とよく言われます。スタッドレスタイヤは使用されているゴムが普通タイヤよりも柔らかく、ノーマルタイヤより硬化が進むのが早いのがその理由です。こちらも条件によって耐用年数が変わりますが、普通のタイヤより劣化しやすいのは確かなので、早めの交換を心がけてください。

タイヤが劣化する原因は?

タイヤは車を走行させるたびに発熱と変形を繰り返し、その蓄積によって劣化を進行させていきます。またタイヤの適正空気圧が守られていないと発熱や変形による負荷が高くなり、その分、劣化の進行も早くなります。

さらに、走行しない間もタイヤの劣化は徐々に進んでいきます。劣化を引き起こすのは紫外線、水分、熱、油、オゾンなどの外的要因です。車を屋外に停めているような場合はとくに劣化が進みやすくなります。

つまり、タイヤの主な材料であるゴムは、使用しているとどんどん劣化が進み、使用していなくても自然劣化を始めるということです。使用せずに取っておいた古い輪ゴムを使おうとすると、すぐに切れてしまうことをイメージすると分かりやすいでしょう。実際には、タイヤには劣化を防ぐための柔軟剤や劣化防止剤が使われているため、輪ゴムほど早く劣化することはありません。しかし、そうした成分も時間の経過とともに失われることを覚えておきましょう。

なお、タイヤの溝が1.6mm以下になると、タイヤ交換の時期を知らせるためのスリップサインが出てきます。タイヤの溝が1.6mm未満の状態で車を走行させるのは道路運送車両の保安基準適合外となります。車検も通りません。溝のないタイヤの使用は道路交通法違反となるので注意しましょう。

タイヤ交換の目安

以下、タイヤ交換の目安を項目別に紹介します。

溝の減り具合

溝がすり減ったタイヤはグリップ性能が落ち、スリップの原因となります。タイヤの残り溝が1.6mm以下になると、すり減ったトレッド面と、タイヤに備えられているスリップサインがつながった状態になります。こうなればタイヤ交換の時期が来たサインです。

また、タイヤのトレッド面は均一に減っていくとは限りません。一部だけ偏って摩耗する状態を偏摩耗と呼びます。一部でもスリップサインが出ていれば交換のサインと心得ましょう。

ゴムのひび割れや傷

ゴムが硬化するとひび割れ(クラック)や傷が見られるようになります。硬化したタイヤもスリップを誘発しやすく、またひび割れや傷があるとパンクやバーストも起こりやすくなります。

特にタイヤのサイドを見て、溝と溝の間がひび割れていたり、傷が入っていたり、シワが寄っていたりしていないかをチェックしてください。それらが見つかった場合はできるだけ早い交換をおすすめします。

製造年数

タイヤの製造年はタイヤに刻印されています。2000年以降に製造された場合はタイヤのサイドウォールに4ケタの数字で製造年が表記されています。最初の2ケタが週で、次の2ケタが年です。例えば「0818」と記されていれば、2018年の第8週目(2月末)に製造されたタイヤであることがわかります。

前述したように、製造年から5年を経たタイヤはプロのスタッフによる点検を受けてください。もしも10年を過ぎていたら交換することを考えましょう。

走行距離

一般的に、車を5,000km走行させると、タイヤは1mm減ると言われています。ということは、新品のタイヤに交換して約3万km走行すればスリップサインが出始めていると計算できます。このこともタイヤ交換時期の目安の一つになるでしょう。

タイヤの寿命を長くする秘訣

タイヤの寿命を長くするには、タイヤが摩耗してしまう原因をなるべく排除する必要があります。

タイヤをすり減らせる原因の一つは、上でも触れたように適正な空気圧ではないことです。タイヤの空気圧を調べ、適正に保たれているかどうかをチェックするようにしましょう。

また、洗剤やワックスの材料がタイヤの劣化を招くこともあります。例えばタイヤに油性の艶出し剤を使用したり、強い洗剤を使ったりするとゴムの劣化を促進させてしまうことがあります。タイヤを洗うときは水洗いが基本、汚れが気になるときは中性洗剤を水で薄めたものを使うようにしてください。

そして運転の仕方によってもタイヤの寿命は変わってきます。基本的にストップ&ゴーの多い街乗りはタイヤの劣化を早める傾向があります。急発進、急ブレーキ、スピードを出したままでカーブを曲がるような荒っぽい運転もタイヤを痛めつけます。

上記のようなポイントに心あたりがある場合は、定期的な点検や早めのタイヤ交換を励行してください。

安全な運転を行うには、タイヤのチェック、メンテンス、早めの交換を心がけることが重要です。とくにタイヤの溝の減り、スリップサイン、ひび割れや傷には注意を払うようにしましょう。

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