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アメリカ車(アメ車)の維持費はどれくらいかかる?

映画などでよく登場するアメ車(アメリカ車)には、日本車や欧州車とは違った魅力があります。しかし、アメ車は維持費が高いと言われているため、欲しいと考えていても手に入れることを諦めた人は多いのではないでしょうか。実際にはアメ車だからといって、維持費が高くなることはありません。ここでは、アメ車の維持費の内訳とその内容について解説します。

アメ車の維持費って高いの?

車の維持費の内訳はガソリン代、税金、保険料の3つが大半を占めます。それぞれの費目でかかるお金は車のスペックや種類によって変化し、ガソリンならば燃費に左右されやすく、重量税なら排気量、保険料金なら車種による保険料率などの要素が関係します。そして、それぞれの費目は車の生産国で変化するものではありません。日本車であっても、アメ車であっても、維持費が高くなるかはその車のスペック次第です。アメ車だから高くなるということはないというのは理解しておきましょう。車のスペックを把握すれば、維持費にいくらかかるのか見通しが立ちます。そのため、アメ車を買う際には、事前にスペックをしっかり理解しておくことが大切です。

アメ車の維持費とは

前述したように、アメ車の維持費は車のスペックによって大きく変わります。まず注目すべきは維持費用の多くを占めるガソリン代です。乗りたいアメ車の燃費はどの程度なのか、燃費が分かればガソリン代の目安がわかります。次に、自動車税と重量税の2種の税金と保険料を知ることが大切です。これらは車のスペックによってどのように変化するのでしょうか。ここでは、2020年5月現在の情報に基づき解説します。

ガソリン代

ガソリン代は、車の燃費と運転距離からおおよその額が導き出せます。アメ車の多くは燃費があまり良くなく、6km/Lほどしか走らないモデルが少なくありません。例えば、2016年製の「クライスラー 300SRT8」で5.9km/L、2016年製の「キャデラックCTS-Vセダン」で5.8km/Lです。これは、アメ車が広いアメリカ大陸で長距離の運転を求められたため、車体を安定させ疲労を少なくする目的で車体を重くし、大きな排気量を持つように作られたことに由来します。このことから日本車や欧州車よりもガソリン代がかかるようになったのです。

しかし、2010年頃からアメ車のダウンサイジングや欧州化が目立つようになり、燃費も改善されるようになりました。最近では1Lあたり10km以上のモデルも登場しています。2011年に発表された「フォード・マスタングGT」は、高速走行で11.05km/Lです。2012年末に登場した「クライスラー・イプシロンGold」は19.3km/Lとなっています。なお、アメ車の旧車は重量に加えてエンジンが劣化している場合があるため、本来のスペック以上に燃費が悪くなっている場合があります。1Lあたりの走行距離が1kmから3kmほどの車もあるので、購入する際にはエンジンの状態に注意しましょう。

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自動車税

自動車税は、アメ車か日本車かに関わらず、用途や排気量に従って課税されます。用途区分が自家用車で排気量と自動車税の関係は以下のようになっています。

新車登録が2019年10月1日以降

排気量 税額
2.0L超から2.5L以下 43,500円
2.5L超から3.0L以下 50,000円
3.0L超から3.5L以下 57,000円
3.5L超から4.0L以下 65,500円
4.0L超から4.5L以下 75,500円
4.5L超から6.0L以下 87,000円
6.0L超 110,000円

 

新車登録が2019年9月30日以前

排気量 税額
2.0L超から2.5L以下 45,000円
2.5L超から3.0L以下 51,000円
3.0L超から3.5L以下 58,000円
3.5L超から4.0L以下 66,500円
4.0L超から4.5L以下 76,500円
4.5L超から6.0L以下 88,000円
6.0L超 111,000円

重量税

重量税は、自動車の車両重量に従って払う税金です。車の新規登録もしくは車検を受ける際に支払います。自家用自動車の場合、一般的に新車登録では3年分、検査の場合には2年分を支払わなければなりません。なお、検査時の重量税は車検証の初度登録年月からの期間に応じて支払額が変わります。区分は初度登録年月から13年未満、13年以上18年未満、18年以上の3つです。新規登録時と車検時の重量税は以下のとおりです。

新規登録時の重量税(3年分)

車両重量 税額
0.5t以下 12,300円
0.5t超から1.0t以下 24,600円
1.0t超から1.5t以下 36,900円
1.5t超から2.0t以下 49,200円
2.0t超から2.5t以下 61,500円
2.5t超から3.0t以下 73,800円

車検時の重量税(2年分)

車両重量 13年未満 13年経過 18年経過
0.5t以下 8,200円 11,400円 12,600円
0.5t超から1.0t以下 16,400円 22,800円 25,200円
1.0t超から1.5t以下 24,600円 34,200円 37,800円
1.5t超から2.0t以下 32,800円 45,600円 50,400円
2.0t超から2.5t以下 41,000円 57,000円 63,000円
2.5t超から3.0t以下 49,200円 68,400円 75,600円

 

 

保険料

保険には自賠責保険と任意保険があります。自賠責保険は自家用自動車の場合、重量や排気量といった車の性能に応じて支払額は変化しません。対して、任意保険は車種に応じて設定された保険料率によって支払額が変化します。

自家用自動車の自賠責保険

12カ月契約 13,410円
13カ月契約 14,090円
24カ月契約 21,550円
25カ月契約 22,210円
36カ月契約 29,520円
37カ月契約 30,170円

損害保険料率算出機構による保険料率(保険始期2020年1月1日から12月31日)

車種 型番 対人賠償責任保険 対物賠償責任保険 搭乗者傷害保険 車両保険
ダッジ・アベンジャー JSD27 11 7 7 13
フォード・マスタング 1FA4P40 9 11 11 13
キャデラックSRX T166C 11 12 7 17
シボレー カマロ A1XC 7 7 7 15
ジープ グランドチェロキー WH47 11 15 7 15

 

 

アメ車の維持費をきちんと理解しよう

アメ車の維持費の詳細がわからない場合には、アメ車を取り扱っているカー専門店に相談してみると良いでしょう。乗り替えを検討しているなら、下取りやローンについて相談をすることもできます。また、アメ車は国産車と比べてメンテナンス技術が一般的でなく、パーツの入手も難しいといった問題があります。そのため、安全にアメ車に乗るためには、メンテナンスについて質問ができるカー専門店を見つけておくことが大事です。

アメ車に乗るなら車両を購入する価格だけでなく、維持費が幾らかかるのかを把握しておくと安心して乗ることができます。内訳をしっかりと理解して維持費用を心配することのない、楽しいカーライフを送れるようにしましょう。

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