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車検証①
車検証①

自動車を運転する方であれば、フロントガラスに大きな数字の書かれたシールが貼られているのを、一度は目にしたことがあるはずです。これは、公道を走行する車への貼付が義務付けられている「車検シール」といいます。本記事では、この車検シールの役割やその重要性、正しい貼り方と管理の方法などについて詳しく解説します。安心して車に乗るためにも、車検シールを正しく理解しましょう。

車検シールとは?

車検シールは、その車両が法定車検を受けて安全基準をクリアした証として交付されるもので、正式名称は「検査標章」です。

車検シールは、車検が適切に行われていることを示すものとして、車外からでも確認できるように、フロントガラスに貼付されます。普通車と軽自動車で色が区別されており、普通自動車は青色、軽自動車は黄色です。

車検証②
車検証②

車検シールの役割

車検シールの役割は、大きくわけて2つあります。ひとつは、その車両が法定車検によって安全な状態に管理されていることを示すこと。整備不良の車両で公道を走行していると思わぬ事故が起こり、周りの車や歩行者を巻き込んでしまう危険性があります。車検シールによってその車の安全性を証明することは、ドライバー自身の安心はもちろん、他の車や歩行者の安全を確保するためにも重要なのです。

また、車検の有効期間満了日を知らせることも車検シールの大切な役割のひとつです。車検シールには車検の有効期限がひと目で分かるように表示されているため、ドライバーや交通取締機関に対して車両の検査状況を示すことができます。ドライバー自身が車検の有効期限を意識しやすく、車検の受け忘れを防ぐことにも貢献していると言えるでしょう。

車検シールと点検整備済ステッカーの違い

車検シールと同じくフロントガラスに貼られているステッカーに「点検整備済ステッカー」があります。車検シールと混同されがちですが、両者はそれぞれ役割が異なることを理解しておきましょう。

前述の通り、車検シールはその車が法定車検を受けたことを示すもので、有効期限が明確に表示されています。一方、点検整備済みステッカーは、車両が定期的な点検整備を受けたことを証明するためのもので定期点検の実施を示しているのが大きな違いです。

車検シールと同様に車両の安全性を示すものなので、中古車購入の際などには点検整備済ステッカーが貼付されている車を選ぶのが安心でしょう。

車検シールの貼り方と位置

車検証③
車検証③

車検シールは、貼付位置が「運転者席側上部で、車両中心から可能な限り遠い位置(前方かつ運転者席から見やすい位置)」と法律によって定められています。

この位置は、外部からも容易に確認できるよう配慮された位置で、剥がれかけているシールや、歪んで貼られている車検シールは法的に不適切と見なされる場合もあるため注意が必要です。

車検シールを貼り付ける際には、あらかじめガラスの汚れをしっかりと拭き取った上で、車検シールが剥がれにくい状態に整えましょう。また、貼り付けの際に気泡が入らないよう、中心から外側に向けてしっかりと押さえつけると、綺麗に貼り付けることができます。貼られている位置は視界の邪魔にならない場所が推奨されていますが、規定の位置からずれないよう気をつけましょう。

車検シールの見方

車検シールには、車検の有効期限が記載されています。この有効期限を正しく読み取ることで、次の車検の時期を逃さずに把握することができるのです。期限を超えて公道を走行すると道路交通法によって罰則の対象になるため、車検シールの内容はしっかりと把握しておきましょう。

車検シールの表面と裏面の情報

車検シールの表面には、車検の有効期限が大きく表示されており、「年」と「月」が明記されています。例えば、「24 11」と記載されていれば、2024年11月が車検の期限であるという意味です。外部からも確認できるため、車検の有効期限が切れていないことを車外の人にも示すことができます。裏面は粘着面となっており、ガラスに貼り付ける仕様です。車検シールの裏側には運輸支局や発行機関の情報が記載されていることもあり、シール自体の正当性を確認するための情報が含まれています。

数字と配置の意味

車検シールには、年と月の情報が明記されており、年数は大きな文字で中央に、月数はその外側に配置されることが多いです。視認性の高いシンプルなデザインによって、ひと目で有効期限が確認できるようになっています。

車検シールに関する注意点

車検シールの貼付や管理を怠ると、思わぬトラブルの原因となります。シールが剥がれている、破損している、あるいは貼り忘れている場合は、法的に車検未実施と見なされることもあるため注意が必要です。

車検シールを貼らない場合の罰則

車検シールが貼り付けられていない場合や期限が切れている場合には罰則の対象となります。悪質性の高い場合には、路運送車両法第66条によって50万円以下の罰金が課され、違反点数の加算や車両の使用停止措置が取られることもあるので気をつけましょう。また、期限切れの状態での事故は保険適用の問題にも発展する可能性もあり、シールの管理には細心の注意が必要です。

再発行の手続き

万が一、車検シールが破損したり紛失したりした場合は、速やかに再発行の手続きを行う必要があります。再発行は管轄の運輸支局で受け付けており、車両の登録情報や身分証明書が必要です。なお、再発行には手数料がかかることが一般的ですので、事前に必要書類を確認しておきましょう。

まとめ – 車検証シールは適切に扱いましょう

車検シールは、車両の安全性を示すための重要なステッカーです。正しい位置に貼付し、期限を確認することで、安心して車を使用することができるでしょう。

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