一方通行の標識覚えてますか?うっかり間違えたときどうする
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初めて運転する道。ふと曲がって入った道が実は一方通行で、対向車からクラクションを鳴らされ、ひたすらゴメンナサイ…。そんなヒヤリとした経験、ドライバーなら誰でも1度はあるのではないでしょうか。意外と見落としがちな一方通行の標識ですが、気づかないと重大な事故につながる恐れがあります。この機会に今一度確認してみましょう。また、うっかり一方通行の道を逆走してしまった際の適切な対応方法についても解説します。
一方通行の標識はこれ
一方通行は、青地に大きな白い矢印が書かれたこの標識で示されています。
入口にこの標識があれば、矢印の方向へ走行しても問題ありません。
車両進入禁止の標識はこれ
では、一方通行の反対側、出口にあたるところにはどんな標識があるのでしょうか。
正解はこちらです。
赤地に白い線が一本走るこの標識は、車両進入禁止を表します。この標識から先に入ると、一方通行の道路を逆走している状態になり、非常に危険です。
この標識は、自動車の運転中に特に気をつけなければならない標識の1つです。
一方通行の目的は? どんなところに多い?
警察庁の交通規制基準によると、一方通行規制の目的は「車両の相互通行に伴う複雑、危険な交通状態を単純化して交通容量を増大させ、交通の安全と円滑を図る」ためとあります。わかりやすい例で言えば、住宅地や繁華街の裏など建物が密集しているエリアです。こうした場所は、道幅が狭くて車両の相互通行が難しい上に、歩行者や自転車などの通行も頻繁なため、一方通行規制によりスムーズな交通の流れと人命を守ることが重要です。
その他、1つの方向への交通量が多い道路や高速道路への出入口など、事故となると大きな被害につながりかねないと思われる場所で、一方通行は多く設置されています。
一方通行規制があるということは、それだけ事故等のリスクが高い場所であることの裏返しでもあります。細心の注意をもって通るようにしましょう。
一方通行に関する補助標識
上記でご紹介した一方通行の標識は、それ単体で立っている場合もあれば、その下に補助標識がついている場合もあります。
補助標識は主に以下のような、一方通行に関する補足情報を表しています。
一方通行が適用される車両、適用されない車両
例えば、一方通行の標識の下に「自動車・原付」という補助標識があれば、自動車と原付バイクは一方通行であるという意味を指します。この場合は、自転車などの軽車両は適用外で、一方通行ではなくてよいという意味です。
同じ意味で、一方通行の補助標識に「自転車を除く」「二輪・軽車両を除く」という書き方をしている場合もあります。この場合は、除かれる車両以外は、すべて一方通行の適用対象となります。
一方通行が適用される日や時間帯
例えば、「日曜・休日を除く」とあれば、日曜と休日は一方通行は適用されません。また、「7-9」「16-18」などと補助標識に書いてあれば、7時から9時の間(または16時から18時の間)は一方通行になるが、それ以外の時間帯は、一方通行が解除される、という意味です。
一方通行の補助標識は、適用車両と日時の指定など、いくつかの情報が併記されて複雑になっていることもあります。慌てずに読み解くようにしましょう。
一方通行の道路でのルール
一方通行の道路を走行する際には、一定のルールがあります。以下を覚えておきましょう。
道路の中央から右側を通ってもよい
一般の道路では、中央の左側を走行するのが原則ですが、一方通行の場合は、右側を通行してもよい、とされています。ただし、うっかり逆走してくる対向車がいる可能性も念のため考慮しておきましょう。
道路の右側に駐車してはいけない
ちょっとややこしいですが、一方通行の道路では、右側を走行するのはOKでも、右側に駐車することは禁止されています。駐車できるのは、あくまでも道路の左側で、他の交通の妨げにならない場合のみです。これは自宅前でも同じですので気をつけましょう。
一方通行に違反したらどうなる?
万一、一方通行の道路を逆走してしまった場合は道路交通法違反となり、以下の表にあるように罰則が定められています。
一方通行違反金
違反点数2点
車種 | 反則金 |
大型車 | 9,000円 |
普通車 | 7,000円 |
二輪車 | 6,000円 |
小型特殊 | 5,000円 |
政府統計によれば、道路交通法違反取締件数のうち、一方通行の逆走にあたる「通行禁止違反」は毎年12%前後と、決して少なくありません。他人事と思わず、違反をしないよう心がけましょう。
一方通行の道を事前に確認しておく方法
初めて行く場所は、事前に一方通行規制を確認しておければ安心です。市販されている紙の地図では、一方通行が表示されているものも多くありますので、こうした地図で確認しておく方法があります。
また、車に搭載されているカーナビゲーションや、スマートフォンの地図アプリでも一方通行は表示されるほか、ルート案内として利用する場合も、通常、一方通行は通らないように指示をしてくれます。ただし、カーナビや地図アプリの指示は完全ではなく、実際の道路状況と異なることもあるため、信じ込んでしまうことは危険です。カーナビを起動すると必ず「実際の走行規制に従ってください」とアナウンスがされるのはそのためです。
実際の標識の指示が最優先されますので、カーナビや地図アプリを使用していても、必ず周囲の状況に注意しながら運転するように心がけてください。
「あ、間違えた!」一方通行の逆走に気づいたら?
どんなに注意していても、交通量が多く建物が密集した市街地や、高速道路の複雑な出入口では、一方通行や進入禁止の標識をうっかり見落とすこともあるかもしれません。
万が一、一方通行の道路を逆走していると気づいた場合の対処法をお伝えします。
逆走していることに気づいたら、まずはハザードランプを点けて、ゆっくり停車しましょう。他の車に、逆走車であることを知らせることが重要です。
一方通行の出口に近ければ、周りの交通状況をうかがいながら、慎重にバック、又はUターンして、一方通行の出口に戻りましょう。同乗者がいる場合は、誘導してもらうのもよいでしょう。
もしバックやUターンが難しい状況であれば、周りに曲がれる道がないか探してみるのも一案です。目的地とは別の方向であったとしても、右左折して道を外れた方が良いでしょう。
また、高速道路での逆走行為は、重大事故につがなる恐れがあるので、絶対にしてはいけません。高速道路を逆走していることに気づいたら、ハザードランプを点けた上で路肩などの安全な場所に停車し、車から離れ、110番で警察に状況を伝えましょう。
一方通行の標識によく似た「左折可」の標識とは
一方通行の標識にとても良く似ているのが「左折可」の標示板です。「左折可」の標示板は、交差点の手前左側に設置されており、この標識があれば、仮に前方の信号が赤・黄でも、常時左折することができます。とはいえ、青信号で通過している車が優先となりますので、周囲の状況をよく確認しながら左折するようにしましょう。
「左折可」は、白地に青色の矢印が書かれており、青地に白色の矢印が書かれた一方通行とは配色が全く逆ですが、つい混乱してしまうこともあり得ます。
一方通行は青地に白、としっかり覚えておいてください。
一方通行の標識によく似た「指定方向外進行禁止」の標識とは
指定方向外進行禁止の標識には、青地に白色の矢印が使われており、見た目が一方通行と似ている標識ですが、意味合いは異なります。
一方通行は、標識のある道路において、矢印が示す方向へしか通行できないことを示し、指定方向外進行禁止は主に交差点に標識があり、その場から矢印の示す方向以外への進入を禁止することを示しています。
見た目上は、一方通行は四角い形をした標識、指定方向外進行禁止は丸い形をした標識という違いがあります。
一方通行の標識は、交通事故を防ぐ上でとても重要です。しっかりと覚えておき、運転する際には標識を見落とさないよう気をつけます。また、うっかり一方通行を逆走してしまったときの対応も心得ておきましょう。
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