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クリーンディーゼル車とは?ハイブリッドカーがエコカーとして広まりつつあるなか、クリーンディーゼル車が注目を集めています。ディーゼルエンジン車はこの車が登場する前からありましたが、一体何が違うのかと疑問に感じる方もいるでしょう。そこで今回は、人気のクリーンディーゼル車はどんな車なのか、特徴やメリット・デメリットなどをご紹介します。

 

 

クリーンディーゼル車はなぜ人気?

ディーゼルエンジンの車は燃費がよくパワーもあるのですが、その一方で排ガスの浄化が困難で黒煙をあげながら走行する側面があり、地球環境にやさしいとはいえません。一方、クリーンディーゼル車は地球環境に配慮したつくりになっています。近頃は日本国内の普及率が高まりつつあり、2015年の国内販売台数はおよそ15万台に到達しました。

 

排出ガスが少ない

排出ガスが少ないディーゼル車は、1997年に普及した「コモンレールシステム」という燃料噴射装置を皮切りに、ススやNOx(窒素酸化物)などの黒煙の原因を防ぐ技術が向上。それまでのイメージを一新させ「環境にやさしい車」として再評価されるようになります。

排ガスに尿素水をかけNOxを浄化する「尿素SCRシステム」、排ガスのNOxを触媒による化学変化で還元させる「NOx吸蔵還元触媒」が取り入れられるようになりました。

また、コモンレールシステムを用いることで高圧で燃料噴射ができ、従来のディーゼル車で大気汚染の問題とされていた排出ガスを大幅に抑えられるようになったのです。

 

 

燃料単価が安い

燃料単価が安いディーゼル車はガソリンではなく軽油を使用します。高温でよく燃える特徴があるため、燃焼効率が非常によくエネルギー消費に無駄がありません。ガソリン車よりも燃費が優れており、単価としても軽油の方が安いといえます。

 

 

 

 

 

 

走行がスムーズ

基本的にガソリン車の構造とほぼ同じですが、着火方法に違いがあります。ガソリンは火を近づけると燃え始めますが、軽油は火を近づけても燃えないものの、熱を加えると自然発火が起きやすいといえます。この特性を生かすことで大きなトルク(回転力)を発生させやすく、その力が大きいほど発進力が増し走行もスムーズになります。

 

クリーンディーゼル車のメリット・デメリット

では、上記で紹介したクリーンディーゼル車の特徴を踏まえたうえでメリットとデメリットをご紹介します。

 

メリット

クリーンディーゼル車のメリットは、燃焼効率が非常に良いうえに無駄がなく、CO2(二酸化炭素)の排出量も少ないことが挙げられ、環境にやさしい車といえるでしょう。大きなトルクを発生させやすいため、力強い発進とスムーズな走行が実現できます。燃料はガソリンではなく軽油なので、燃料代が軽減可能です。さらに、コモンレール方式が採用されているため、有害物質や走行時の騒音を抑えられます。

 

デメリット

クリーンディーゼル車は、ディーゼル車と比較するとそれほどデメリットはありません。しかし、ガソリンエンジン車やハイブリッド車と比べてみると、いくつか懸念点があります。

排ガスの後処理にコストがかかるため、車両価格が高くなりがちです。また、NOxを洗浄する際にアドブルーという尿素水溶液が必要な場合があり、車種によっては定期的に補充しなければなりません。

クリーンディーゼル車にはDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)があり、排出されるガスからPM(大気汚染の原因となる粒子状物質)を捕集し、取り除く仕組みです。DPFに集まったPMは自動で除去されない場合があるため、フィルターについたPMを定期的に取り除く手間が必要になります。

 

おわりに

今回は、人気のクリーンディーゼル車はどんな車なのか、特徴やメリット・デメリットについてご紹介しました。クリーンディーゼル車は排出ガスが少ないうえに、走行がスムーズで燃費も優れています。このように魅力もたくさんありますが車両価格が高い、アドブルーという尿素水溶液が必要などのデメリットもあるので気をつけましょう。

 

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