アイドリングストップのキャンセル方法があるって知っていますか?
Contents
アイドリングストップとは、車を一時停止させた際に、エンジンも自動的にストップさせる機能のことを指します。メリットも多い反面、人によってはデメリットのほうが気になったり、使いづらいと感じたりすることもあるかもしれません。そんなときは、このアイドリングストップをキャンセル(解除)する方法を知っていると便利です。
この記事では、アイドリングストップのキャンセル方法(解除方法)について詳しく解説しますので、ご参考にしてください。
アイドリングストップのキャンセル方法(解除方法)は?
アイドリングストップをキャンセル(解除)するには、大きく分けて「運転するごとにキャンセルする方法」と、「常にキャンセル状態にしておく方法」の2種類があります。以下に詳しく説明します。
アイドリングストップをキャンセルするボタンを押す
運転席にあるアイドリングストップ機能のキャンセル(解除)ボタンを押すことで、アイドリングストップ機能のオン/オフが切り替えられます。
ただし、1度エンジンを切ってしまうと、キャンセルした状態もリセットされるため、再びエンジンをかけた時にはアイドリングストップ機能が作動した状態に戻る点に注意が必要です。
アイドリングストップキャンセラーを使う
毎回、アイドリングストップ機能のキャンセルボタンを押すのが面倒な場合は、「アイドリングストップキャンセラー」という機器を利用する方法があります。この機器を取り付けると、常にアイドリングストップがキャンセルされた状態となり、エンジンをかける度に解除ボタンを押す必要はありません。
ただし、アイドリングストップキャンセラーは、メーカーの純正オプションではないため、メーカーで取り付けることはできず、専門的な知識のある業者に依頼して取り付けなければなりません。
なお、地域によってはアイドリングストップをしないことが条例に触れる可能性もありますので、アイドリングストップキャンセラーはそうした点を理解した上で導入してください。
アイドリングストップのメリットとデメリットをおさらい!
アイドリングストップを解除するかどうか、その判断の基準はアイドリングストップのメリット、デメリットを比較し、自分にとってどちらが良いかを考えるしかありません。
以下に、アイドリングストップのメリット、デメリットを詳しく解説しますので、ご自身の判断にぜひお役立てください。
アイドリングストップのメリット
アイドリングストップのメリットには、以下のようなものがあります。
- 燃料の節約
自動車はエンジンがかかっていれば走行していなくても燃料を消費しますが、アイドリングストップをしておけば、燃料を節約することができます。おおよそ、10分間のアイドリングストップで節約できる燃料は約0.15L~0.2Lと言われており、積み重なればかなりの量の節約につながるでしょう。
- 排出ガスの削減
アイドリングストップにより、不要な排出ガス(10分間で70g~100g程度)が削減できます。自動車からの排出ガスは大気汚染の原因となるため、この排出ガスの削減は世界的な課題とも言えます。環境問題を考えれば、排出ガスは極力抑えたいものです。
- 騒音の減少
走行停止中でも、エンジンがかかっていると空転する騒音が発生しますが、アイドリングストップによってこの不要な騒音をなくすことができます。特に住宅街などでは近隣への迷惑にもなりかねない騒音は、抑えるに越したことはありません。
アイドリングストップのデメリット
一方、アイドリングストップには以下のようなデメリットもありますので、確認しておきましょう。
- バッテリーや部品の劣化が早まる
アイドリングストップ搭載車は、非搭載車と比較してエンジンの停止とスタートの繰り返しが非常に多くなります。そのことで、バッテリーやセルモーター、またエンジンに関連するゴム製の部品などは消耗が進み、劣化が早まってしまいます。
このため、バッテリーや部品の交換のタイミングが早まると、アイドリングストップによる燃料の節約分を上回るコストが発生することもあります。
- バッテリーが高価格
アイドリングストップによるハードなエンジン使用に耐えるため、アイドリングストップに対応するバッテリーは、性能が高く、大容量のものが使われています。そのバッテリーコストが車両価格に反映され、車を購入する時のイニシャルコストが高くなる傾向があります。
- エアコンが停止する
自動車のエアコンは、エンジンの回転によって作動するケースが多いです。そのためアイドリングストップでエンジンが停止すると、エアコンも動かないか、または送風のみとなってしまう車があります。短時間ならば気にならないかもしれませんが、真夏や真冬に長時間アイドリングストップがかかるとストレスを感じてしまうかもしれません。
- 再始動の際に違和感がある
アイドリングストップは、ハンドルを操作したり、ブレーキを離したりすることで解除されますが、その再始動までに若干のタイムラグが発生します。ほんのわずかな時間ですが、反応が遅れることに違和感やいらだちを覚えるドライバーも少なくありません。
特に、信号待ち、右折待ち、渋滞時など、頻繁にアイドリングストップが作動する状況下では、アイドリングストップを不要と感じる場面も増えてくるようです。
アイドリングストップ機構の搭載状況は?
2009年のエコカー減税制度をひとつの契機として、2010年代からは、アイドリングストップ機構を搭載した車が普及してきました。しかし最近では、前述したようなアイドリングストップによるデメリットを敬遠したいユーザーも多いことから、アイドリングストップ非搭載車も増え始めています。
すでに、トヨタのヤリス、ヤリスクロス、RAV4、ハリアー、スズキのスイフトなどではアイドリングストップ機能のないモデルが販売されています。メーカーによれば、エンジン性能の向上により十分な燃費改善が見込めるため、アイドリングストップ機能を必須と考えていないことが大きな理由です。
一方で、自動車メーカー側には決められた燃費達成義務もあり、アイドリングストップ機能の搭載を簡単にはやめられない事情もあります。今後、搭載するか否かはメーカーによって対応が分かれる可能性もあり、注目したいところです。
アイドリングストップにはメリット・デメリットなど様々な側面があり、自分に合った使い方を考える必要があります。不要な時には前述したようなキャンセル方法もありますので、ご自身でよく検討・判断してみてください。
中古車買取・販売は
ラビットにおまかせください!
無料で価格を知ろう
カンタン査定
欲しいクルマをかんたん検索