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クルマのエンジンの種類は、従来からのガソリンやディーゼル、近年は環境に優しいハイブリッド、さらに電気自動車なども加わり、ドライバーの選択肢も広がっています。ここではエンジンの種類と、それぞれのエンジンのタイプに応じたエンジンオイルの選び方について解説します。

エンジンの種類と特徴

クルマのエンジンの種類では、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンが、現在のところ最も普及しています。加えて最近主流となってきているのが、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドエンジンです。また、完全に電気モーターだけを動力源とする電気自動車も普及が広がりつつあります。

ガソリンエンジンの特徴

ガソリンエンジンは、点火プラグを使って点火し、圧縮されたガソリンと空気を燃焼させて得たエネルギーを動力に変換します。ディーゼルエンジンと比べて、振動が少なく、静かで、軽量化しやすく、製造コストが安いのが特徴です。

ディーゼルエンジンの特徴

ディーゼルエンジンは、燃料に軽油を使い、点火プラグを使わずに、圧縮した空気に燃料を噴射して自己着火させて燃焼を起こします。排気量を大きくすることが容易で、燃費が良く、低速トルクが強い反面、高回転は弱く、加速性能が劣ることが特徴です。

エンジン 種類 代表車
ディーゼル トヨタ ランドクルーザープラド
マツダ CX-5
マツダ CX-8
三菱 デリカD:5

電気エンジンの特徴

電気自動車(EV)は、バッテリーに貯めた電気でモーターを回転させ、動力に変換します。

エンジンと比べて、モーターはエネルギーの無駄が少なく、静粛性や加速性に優れる上、CO2を排出しないため環境にも優しい動力です。

ただし航続距離がまだ短く、車両費も高い点がデメリットと言えるでしょう。

エンジン 種類 代表車
EV 日産 リーフ
日産 アリア
三菱 eKクロス EV
レクサス RZ
レクサス UX300e
マツダ MX-30EV
ホンダ HONDAe
スバル ソルテラ

ハイブリッドエンジンの特徴

ハイブリッドエンジンとは、一般的にはエンジンと電気モーターを組み合わせたエンジンのことで、環境に優しく燃費が良い、静粛性が高いことなどが大きなメリットです。

ハイブリッドには、状況に応じてエンジンとモーターを使い分けられるフルハイブリッド、電気モーターだけで一定の距離を走行できるプラグインハイブリッド、さらに発進時や加速時にモーターが補足として稼働するマイルドハイブリッドなど、いくつかの種類があります。

エンジン 種類 代表車
ハイブリッド トヨタ プリウス
トヨタ ヤリス
トヨタ アクア
日産 ノートe-POWER
日産 エクストレイルe-POWER
ホンダ フィットe:HEV
ホンダ ヴェゼルe:HEV
スバル インプレッサST-G
スバル フォレスターTouring
マツダ CX-60PHEV
三菱 アウトランダーPHEV
三菱 エクリプス クロスPHEV
スズキ ソリオ

エンジンの種類によるクルマの違い

日本ではガソリンエンジンは乗用車に多く、ディーゼルエンジンはバスやトラックなどの商用車に多く搭載されています。ハイブリッドカーや電気自動車は、当初は経済性を重視した小型の大衆車に多く採用されていましたが、近年では高級車やバス、高性能スポーツカーなどにも普及しています。

ガソリンエンジン車とディーゼルエンジン車の違い

燃料代は、軽油を使うディーゼル車の方が安いです。しかし排ガス基準を満たすための装備にコストがかかるため、車両価格は一般的にガソリン車よりも高額だといわれています。

走行性能の面で比べてみると、ディーゼル車は低速トルクが強く、馬力があるという特徴があります。反面、ガソリンエンジン車と比べて音や振動が大きいという特徴があり、静粛性という観点ではガソリン車が優れています。

ハイブリッド車と他の種類の違い

ハイブリッド車は、エンジン車と電気自動車の良いとこ取りの側面がある一方で、デメリットとして、車両価格がエンジン車よりも高いこと、また、エンジンとモーター、大型バッテリーを搭載するため、車内スペースが犠牲になりやすいことが挙げられます。

エンジンオイル選びのポイント

エンジンを長期的に効率良く動かすために欠かせないエンジンオイルですが、使用するにつれて汚れて劣化するため定期的に交換しなければなりません。ここでは、エンジンタイプ別のエンジンオイルの選び方について解説します。

ガソリンエンジン用オイルの選び方

ガソリンエンジン用オイルを選ぶ際に重要なポイントは、オイルの粘度(硬さ)です。通常、車種ごとに推奨されている粘度のオイルを選びます。車両の説明書には推奨する製品名や粘度が書かれているので確認してみましょう。

粘度は「10W-30」といった表記で示されます。左側の数字の横のWは「Winter」の略で、ここの数字が低いほど外気温が低い寒い日にも対応します。一方、右側の数字は高温時の粘度を指し、数字が高いほど高温時の粘度が高いことになります。

また、粘度とは別の規格がいくつかあり、代表的なものはAPI規格(SA~SP)とILSAC規格(GF-3~GF-6)です。それぞれ、アルファベットが後ろになるほど、数字が大きくなるほど性能が良くなります。

ディーゼルエンジン用オイルの選び方

ディーゼルエンジン用のオイルはJASO規格のオイルが主流で、クリーンディーゼルエンジンの乗用車用にはDL-1、大型ディーゼルエンジン車用にはDH-1かDH-2が対応しています。

ハイブリッド車用オイルの選び方

ハイブリッド車は走行中にエンジンの始動と停止を頻繁に繰り返す構造で、エンジンも高温になりにくいので、粘度の低いエンジンオイルが適しています。

まとめ

クルマのエンジンは各メーカーが開発にしのぎを削っており、ここで紹介したほかにも、水素エンジンや燃料電池車の研究も進められています。地球温暖化防止への取り組みは待ったなしで、いかに環境への負荷を減らすかという観点が、引き続きエンジンの中心課題と言えるでしょう。クルマのエンジンについては上記を参考にしてみてください。

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