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「車の免許を取りたい!」と思ったその日に免許が取れれば良いのですが、実際には一定期間の講習と料金が必要です。そのため、免許取得までにどのくらいの時間と料金はどのくらいかかるのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、車の免許の取り方や免許取得までの流れについてご紹介します。

運転免許の取得に必要な条件は?

普通自動車免許(MT/AT限定)を取得するためには、まず年齢が18歳以上である必要があります。

視力については片眼0.3以上、両眼0.7以上(眼鏡、コンタクトレンズなどの視力矯正可)と指定されていますが、片眼(1眼)の視力が0.3に満たない場合でも、他眼の視野が左右150度以上、視力0.7以上であれば問題ありません。

運動能力については、義手や義足などの補助手段により運転に支障をきたさなければ取得可能となります。

また、教習所には18歳未満でも通うことができます。ただし、教習の有効期限が定められており、普通自動車免許の場合は教習開始日より9ヵ月、卒業検定期限は全教習終了日より3ヵ月、仮免許証の有効期限は6ヵ月です。例えば、高校在学中の17歳から教習所に通い始め、誕生日を迎えた後に仮免検定、卒業検定を受けて免許を取得することも可能です。

18歳未満で教習所に通う場合、一般的には18歳になる2週間前から1ヵ月前を目安と定めている教習所が多いといえるでしょう。

ただし、普通二輪免許、中型免許、普通二種免許の場合は異なります。普通自動二輪免許は16歳以上、中型免許は20歳以上、普通二種免許は21歳以上であり、その他の条件も異なります。

車の免許を取りたい!と思った後に決めること

車の免許を取りたい場合には、はじめに次の2点を決める必要があります。普通自動車免許だけでなく、普通自動二輪免許などの他の免許を取得する際も同様です。

通う教習所を決める

車の免許は、各地域にある運転免許試験場で開催される試験に合格すれば取得可能です。しかし、全く知識のない状態で試験に臨んで取れるほど簡単ではありません。通常は、車の運転に必要な知識や技能について、自動車教習所へ通って習うのが一般的です。

自動車教習所は自宅や学校から通いやすいところを選ぶ人がほとんどですが、宿泊施設のある郊外の教習所で「合宿」という形で通う人もいます。

車の免許を取りたいと思ったら、どこの教習所に通うか、合宿を選ぶ場合はどこの合宿所を選ぶのかを決めていきます。

取得する免許の種類を決める

車の操作方法は、車のギアチェンジを自動で行ってくれるオートマチック(AT)とギアチェンジを手動で行うマニュアル(MT)の2つがあります。一般的な普通車はほとんどATです。

免許も2種類あり、AT車のみを運転できるAT車限定の免許と、AT・MT車どちらも運転できる免許に分けられます。将来を考え、どちらの免許を取得するか事前に決めておきましょう。

ただし、AT車限定であっても後からMT車も乗れる免許を取得することが可能です。

車の免許に必要な費用は?

普通自動車免許を習得する際にかかる費用は、「自動車教習所の費用」と「運転免許センター、試験場の費用」の2つに分けられます。

教習所の費用はAT車限定で24万円~33万円程度、MT免許で25万円~34万円程度です。自動二輪免許を取得しているかどうかなどでも変わってくるため、通う教習所でしっかりと確認しましょう。

また、短期集中で運転免許を習得するための宿泊形式の合宿免許もあります。入校から卒業までの宿泊費や食費も含め、安いところでは20万円を切る場合もあります。

教習所の費用を支払うタイミングは明確に定められておらず、教習所によってさまざまです。一般的には入校当日までに全額支払うことが多いといえるでしょう。なかには、教習を受けるたびに支払う場合もあるため、これも教習所ごとにしっかりと確認する必要があります。

運転免許センター、試験場での費用は、受験費用が1,750円、免許証交付手数料が2,050円となっており、ほとんどは教習所にかかる費用となります。

車の免許取得の流れ

所定の手続きを行い、教習所へ入学したら、適性検査を受けた後に座学実習を行います。学習する内容は交通規則や車のしくみから、標識の意味などです。学科と並行して運転講習も行い、実際に運転する際の操作方法を段階的に学んでいきます。

第1段階と呼ばれるところまで教習が進んだら仮免許試験を受け、これに合格すると第2段階の教習へと進みます。その後、教習所内の卒業試験に合格して卒業証明書をもらい、運転免許試験場で適性検査と学科試験を経て、これに合格すると晴れて運転免許が取得できるのです。

運転免許試験場での受験日は平日のみであるため注意が必要です。受験に際しては次の4つの書類を準備する必要があります。

  1. 本籍(国籍等)が記載された住民票の写し(コピー不可)
  2. 1.以外の本人確認書類
  3. 申請用写真
  4. 教習所の卒業証明書、または検査合格証明書

本人確認書類の例としては、健康保険証やマイナンバーカード、パスポートなどが挙げられます。その他にも、学生証や社員証などの身分を証明するに足りるものであれば問題ありません。

免許取得までにかかる期間

車の免許を取るまでには、どのくらいの期間が必要になるのでしょうか。

通学と合宿によって期間は変わる

車の免許取得にかかる日数の目安は、通学で教習所へ通う場合は1カ月~3カ月、合宿の場合は2週間~3週間とされています。ただし、技能試験に落ちたり、免許取得の試験に不合格になったりした場合や、仕事やスケジュールの都合でまめに通えない場合はそれ以上に時間が必要になる可能性があるでしょう。

9カ月以内に講習を終える必要がある

講習を終える期間には制限があります。「急いで免許を取りたいわけじゃないから、ゆっくり通おう」と考えている人は、注意しましょう。

教習所では、初めて学科を受けた日から9カ月以内に全ての講習を終えなければならない、という制限が設けられています。

また、1日に受講できる学科に制限はありませんが、実技については第1段階の場合、1日に2時限まで、第2段階の場合は3時限までという制限があります。この制限を守りつつ、9カ月以内に講習を全て終えなければなりません。

通学と合宿のメリットを比較

教習所へ自宅から通う場合と、合宿で通う場合のメリットについて比較してみましょう。

自宅近くの道に慣れ、マイペースに通える通学

通学で教習所へ通うメリットとしては「休みが取れず忙しくても、自分のペースで通える」点が挙げられます。比較的都会に住んでいる人の場合、実技で自宅周辺を実際に運転できるため、免許取得後に交通量や進行ルートなどでひやひやしにくい、というメリットもあります。

合宿は短期間で免許取得が可能

免許を取りたい!と思った後、できる限り短期間での免許取得を目指したいなら、通学よりも合宿がおすすめです。合宿では講習と実技のスケジュールがあらかじめ決まっているため、教習費用は宿泊日を合わせても通学より割安となります。学生など長期でまとまった休みが取りやすい人や、郊外に住んでいて交通量の少ない場所を運転する機会が多い人なら合宿での免許取得が向いているでしょう。

ちなみに、通学と合宿で教習所にかかる費用の相場は、合宿がおよそ25万前後、通学で30万前後となります。

おわりに

通学と合宿、どちらの方法で教習所へ通ったとしても、運転技術は免許取得後にどれくらい運転するか、どのような場所で運転するかによって大きく左右されます。免許を取りたい!と思ったら、費用や場所にこだわり過ぎず、自分に合った方法で免許取得を目指すようにしましょう。

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