居眠り運転の対策・防止策とは【罰則点数についても解説】
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車の運転をする際に、ドライバーは常に安全運転を心がける必要があります。車通勤をしたり、長時間のドライブをしたりするときに、特に気を付けたいのが居眠り運転です。様々な原因で発生する居眠り運転は、事故につながるリスクが高いとして問題視されています。この記事では、居眠り運転の危険性や多い要因を取り上げて、防止策について解説していきます。
居眠り運転の危険性
車の交通事故の多くは、ドライバーの安全運転義務違反が原因になっています。居眠り運転は、安全不確認やわき見運転と同様に安全運転義務違反の一つです。居眠り運転の場合は漫然運転として扱われており、交通事故の原因でも一定の割合を占めています。
居眠り運転は死亡率が高い
居眠り運転が危険と言われているのは、事故が起きた際の死亡率が高いからです。警察庁が発表している2019年のデータによると、居眠り運転を含む漫然運転は75歳未満の交通死亡事故の原因で最も割合が多くなっています。75歳以上の高齢のドライバーの場合も、漫然運転は交通死亡事故の原因の第2位です。
死亡、重症事故になる割合は他の要因の4倍以上
公益財団法人の高速道路調査会が公表している2015年のデータでは、居眠り運転による事故の死亡重症率が33%になっています。この割合は、他の要因の死亡重症率の約4倍です。高速道路でもしも居眠り運転をすると、交通事故を起こしたときに重大事故になる恐れがあります。
居眠り運転中は運転操作が遅れることが多い
居眠り運転が重大事故につながりやすい一つの理由は、危険に気付いたときの迅速な運転操作が難しいことです。眠気を感じた状態で運転をしているドライバーは、危険に気付いてからブレーキやハンドルの操作をするのに時間がかかる可能性があります。対向車や歩行者が至近距離まで近づくまで気付かないケースも多く、事故の重大度が増すのが一般的な傾向です。
居眠り運転の対策・防止策とは
運転中に居眠りをしてしまう主な要因には、次の3つが挙げられます。
睡眠不足
睡眠不足は、居眠り運転を引き起こす大きな要因です。公益財団法人交通事故総合分析センターの調査では、前日の睡眠時間が5時間未満の人は居眠り運転を起こすリスクが高いという結果がでています。睡眠障害などの影響で夜間に熟睡ができない人は、気付かないうちに睡眠不足に陥っているケースもあるため注意をしましょう。
運転している時間帯(サーカディアンリズムなど)
体内リズムの影響で、特定の時間帯に眠気を感じるケースもあります。24時間周期のサーカディアンリズム、12時間周期のサーカセミディアンリズム、2時間周期のウルトラディアンリズムは、一定のサイクルで眠気を引き起こすことが知られています。リスクが高い午後と明け方に運転をするときは、このような要因の影響も考慮しておきましょう。
薬の服用
薬には、服用中に眠気を引き起こすものがあります。こういった薬を常飲している人は、服用後の眠気に注意が必要です。
以上のような要因に対処するには、次のような対策が役立つ可能性があります。
仮眠をとる
運転中に眠気が襲ってきたときは、安全な場所に停車をして仮眠をとってから再び走行をするのも一つの方法です。短時間の仮眠は、眠気を覚まして頭をスッキリとさせるために有効と考えられています。仮眠をとるときは、15分程度にとどめておくことが大切です。
カフェインの摂取
コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインが含まれる飲み物は、眠気を覚ます効果が期待できます。車の中にこのような飲料を常備しておくと、眠気を感じたときにすぐに対策が講じられるでしょう。
ガムを噛む
ガムも、眠気覚ましに役立つ可能性があります。ガムを噛んで歯を動かすことは、眠気を冷まして集中力をアップさせるために役立つアプローチです。メントール配合のガムなら、気分もリフレッシュできます。
こまめな休憩
居眠り運転を防ぎたいときは、パーキングエリアなどを利用してこまめに休憩をとる方法もあります。居眠り運転は、運転に単調さを感じたときにも発生します。高速道路などで長距離の運転をするときは、特に要注意です。2時間程度運転したら、トイレに寄ったり、車をとめて音楽を聴いたりして休憩をとるのが良い方法です。
居眠り運転の罰則など
居眠り運転をすると、罰則と罰金の対象になります。
居眠り運転の罰則
居眠り運転を警察に見つかったときには、安全運転義務違反として扱われます。このような場合、特定違反行為の基礎点数である2点が違反点数として加算されます。飲酒をしているときやスピード超過をしているとき、過労運転はさらに点数が増えるため、要注意です。居眠り運転が原因で交通事故を起こしたときには、安全運転義務違反の2点のほかに、さらに付加点数が加算されます。
居眠り運転の罰金
安全運転義務違反の居眠り運転で発生する反則金は、車両によって金額が少し変わります。普通自動車の反則金は9,000円ですが、大型車の場合は12,000円です。
居眠り運転をしないために
居眠り運転には、様々なリスクが伴います。ここで紹介した仮眠やカフェイン飲料、ガムなどは、居眠り運転を避けるための対策になりますが、あくまでも非常時の方法です。100%の確率で予防ができるとは限らないため、注意をしましょう。居眠り運転を避けるための基本は、睡眠不足や過労の状態で運転をしないことです。休憩などをしっかりととり、ゆとりのあるスケジュールで運転ができるように意識しましょう。
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