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軽自動車は、そのコンパクトな外観から、「セカンドカー」「足代わり」「チョイ乗り」として愛用されてきました。しかし近年では、外観、室内空間の広さ、内装にもこだわり抜いた車種が次々販売され、軽自動車を生活のメインに据えている人も少なくありません。ここでは、今や日本人のカーライフに欠かせない存在とも言える、軽自動車の全長や排気量などの規格について説明します。

軽自動車に定められた規格の歴史

軽自動車の規格はどのように定められ、どのように変化してきたのでしょうか。これまでの歴史を簡単に振り返ってみましょう。

日本において、「軽自動車」という言葉が使われ始めたのは、昭和24年(1949年)のことです。この年、法律が改正され、自動車の種類として、従来あった「小型自動車」が、「小型自動車」と「軽自動車」に分けられたことがきっかけとなりました。

日本で初めて制定された軽自動車の規格は、長さ2.8m以下、幅1m以下、排気量も100ccまたは150ccと、現在よりずっと小さなものだったのです。しかも、四輪、三輪、二輪の区別もありませんでした。その後も規格は度々改正されたり拡大されたりしながら、平成10年になって現在の軽自動車の規格に落ち着いています。

現在では、日本自動車販売協会連合会の統計によると2021年の国内の新車販売台数約444万台のうち、実に軽自動車がおよそ37%と4割近くを占めており、軽自動車は普通車と比べても遜色のないほどの存在感を持ち始めています。

軽自動車の全長・全幅・全高~車種によっての違いは?~

それでは現在の軽自動車の全長・全幅・全高はどのようになっているのでしょうか。以下、項目に分けて説明します。

軽自動車の全長・全幅・全高

現在の軽自動車の規格は、長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下の三輪および四輪自動車と定められています。

軽自動車はみんな同じ全長?

軽自動車の規格は全長3.4m「以下」となっていますので、決まりの上では3.4mより短い車があっても構わないわけですが、実際には室内空間を極力広く取りたいというユーザーの需要に応える形で、ほとんどの軽自動車は規格ギリギリのほぼ同じ全長・全幅で作られています。ただし、全高については、それぞれの車の個性や用途に応じて、約1.2mから約2.0mのものまで、様々なタイプが見られます。

普通車との違いは?

普通車は、さらに普通自動車と小型自動車に区分することができます。小型自動車は、全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下、総排気量は660cc超~2000cc以下と定められています。これらの数値を超えると、普通自動車に区分され、税金なども小型自動車より高くなるものがあります。

なお、軽自動車の乗車定員は4名以下ですが、普通車になると、5名以上の乗車が可能になってきます。

車内の広さで比較してみよう

規格が決まっているため、車種に関わらず全長・全幅はほぼ同じである軽自動車ですが、その分各メーカーは車内の広さで勝負しています。

一概に「広さ」と言っても、高さがあって空間にゆとりがあるのか、シートアレンジによって様々な用途に合わせたスペースが確保できるのか、荷物をたくさん載せられるのかなど、色々な考え方があります。ここでは、車内の広さに特徴のある車について紹介します。

ダイハツ ウェイク

車内空間:長さ2,215×幅1,345×高さ1,455(mm)

国産の軽自動車の中でも室内高が特に高く、子どもなら立ったまま移動できるほど。背の高い荷物も楽に積み込めるので、アウトドアなどかさばる荷物が多い移動にももってこいです。高さがあるため見晴らしがよく、運転がしやすいところも男女問わず人気があるポイント。低床設計で乗降や荷物の積み下ろしもラクラクこなせ、全体的な使いやすさはバツグンと言えるでしょう。

スペーシア(スズキ)

車内空間:長さ2,155×幅1,345×高さ1,410(mm)

車内にまるで「セカンドリビング」のようなゆとりを感じられるのがスペーシアです。前席は幅が広く、背もたれもゆったり。後席も大きな背もたれが長時間のドライブでも疲れを感じさせず、車内の全員が快適に移動時間を楽しめます。全シートがスライドできて、体格に合わせて足元のスペースを確保できるのも嬉しいポイント。荷室は低床設計で、大きな荷物でも楽に積載できます。

N-BOX(ホンダ)

車内空間:長さ2,240×幅1,350×高さ1,400(mm)

ホンダの独自技術により、燃料タンクを前席の下に配置した「N-BOX」は、その分、後部座席に軽自動車とは思えないほど広い空間が確保されています。

子どもが立って着替えができるほどの室内高や、ソファのような優しいシートは、大人にも広さとともに快適な移動空間を約束してくれます。常に軽自動車の販売台数ランキングでトップクラスを走る不動の人気がわかる1台です。

全長以外の軽自動車の規格「排気量」について

軽自動車の排気量は、660cc以下と定められています。そのため、高速道路や坂道、追い越しの時、乗車人数や荷物が多い時など、軽自動車のパワーにやや物足りなさを感じることもあるかもしれません。ただし、660ccエンジンでもターボ付きであれば、1000ccエンジンに相当するくらいのパワーが確保できるので、普通車のコンパクトカーに近づけることは可能です。

軽自動車は、その規格に様々な特徴があります。小さいサイズながらも、その分小回りが利き、税金や保険、維持費が安く済むなど、軽自動車ならではのメリットも少なくありません。室内の広さや内装については各メーカーが工夫を凝らしており、魅力のある車種も増えています。普通車との違いを比べつつ、検討してみてはいかがでしょうか。

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