維持費はどれくらい? 車を2台持ちするメリット・デメリット
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車のある生活をしていると、「もう1台あったらいいのにな」と思うこともあるのではないでしょうか。何にでも使えそうな1台を持つのも良いですが、ニーズごとに思い切って2台を使い分けしたら想像以上に便利で快適!という声も多く聞かれます。気になるコスト面ですが、持ち方によってはリーズナブルになることもあり、検討してみたいところです。ここでは、車を2台持ちするメリットとデメリット、維持費などについて解説します。
車を2台持ちするメリット
車を2台持ちする大きなメリットは、用途によって車を使い分けられるようになることです。例えば近場での買い物や送り迎えにはコンパクトカーや軽自動車を、遠出をするときにはミニバンを使うといった使い分けが可能になります。他にもスポーツカー、SUV、セダンなどと通常使いの実用車を組み合わせて所有すると、カーライフの幅が広がります。また最近では、近距離は経済性の高い電気自動車、遠出には通常のガソリン車という使い分けをする人も増えています。
最も多いのは、家族で2台の車を使うというケースでしょう。夫が通勤用に1台を使い、妻が買い物などに2台目を使うようにすれば利便性がアップします。とくに子育て中のファミリーや高齢者がいるファミリーは、セカンドカーがあることで様々なシーンに対応できるようになり、安心感も増すでしょう。
加えて、2台を使い分けるようにすればその分、車に与えるダメージが軽減されます。そのため車を長持ちさせることができるのもメリットといえます。劣化が抑えられれば、売るときにそれだけ高値がつく可能性もあり、リセールバリューを保ちやすくなります。また車検や故障の際、代車がなくても2台目を使うことができるのも便利です。
実際に2台持ちをしている人の意見は?
実際に車を2台持ちしている人の意見を見てみましょう。
「メインカーにはちょっと高級なセダンを買ったけど、汚したくない。買い物や釣りのためにセカンドカーの軽ワゴンも購入したのでとても便利」
「運転が楽しいマニュアルのスポーツカーと、奥さんが使いやすいオートマ車の2台持ちをしているので、ストレスがない」
「平日は小回りの利く軽自動車でキビキビ動いて、休日は大きめのバンでゆったりアウトドアに出かけるのが最高」
など、用途に合わせての乗り替え、趣味の車と実用的な車の使い分け、さらには平日と休日で切り替えて楽しむなど、使い分けのパターンはさまざまです。
その他、公共交通機関の少ない地方などでは、「1人1台が当たり前、自転車みたいな感覚」
という意見も見られます。
車を2台持ちするデメリット
2台持ちのデメリットは、1台のみに比べ購入費用と維持費がかかることです。
駐車場も2台分必要になります。とくに都市部のマンションなどに住んでいる場合は駐車場代が高くなり、電車などのアクセス手段も豊富なので車の必要性を感じないかもしれません。
また、車検などの手間が2台分かかることをデメリットと感じる人もいるでしょう。
実際に2台持ちをしている人の意見は?
こうした2台持ちのデメリットについて、実際のユーザーはどのように感じているのでしょうか。
「普通車2台持ちは税金も車検費用も高い。1台は軽自動車にすべきだった」
「見栄を張って2台とも新車で購入したが、どちらかは中古車でも良かった」
「2台あると確かに便利だけど、なくても何とかなったかもしれない」
「子どもが大きくなって送迎がなくなったら、2台目はいらないと思う」
「2台持ちは、思ったより維持費がかかりすぎる。次の車検の前に1台を売るつもり」
など、2台持ってみて初めてわかることも多くあるようです。コストに見合う価値があるのか、事前のしっかりとしたシミュレーションが大切ですね。
車を2台持ちするときの維持費はどのくらい?
車を2台持ちする場合、どのくらいの維持費がかかるのでしょうか。例として普通車(コンパクトカー)+軽自動車を所有したときの年間維持費の目安を見てみましょう。
コンパクトカー | 軽自動車 | |
ガソリン代 | 55,000円 | 30,000円 |
駐車場代 | 120,000円 | 120,000円 |
自動車税 | 34,500円 | 10,800円 |
重量税 | 15,000円 | 5,000円 |
自賠責保険 | 12,915円 | 12,535円 |
任意保険 | 55,000円 | 45,000円 |
車検費用 | 45,000円 | 35,000円 |
12ヶ月点検 | 12,000円 | 12,000円 |
合計 | 349,415円 | 270,335円 |
2台合計で、年間維持費は約62万円という結果になりました。これにさらにオイル交換代、タイヤ代、高速料金などが含まれる可能性があります。ただし、ガソリン代やオイル交換代などは、2台をバランスよく乗り分けていれば単純に2倍にはならず、安く抑えることができるでしょう。
車を2台持ちすべきか迷ったら検討すべきこと
車が2台あれば便利だとは思いつつ、それでもデメリットの部分が気になって2台持ちの決心がつかないという方もいるのではないでしょうか。ここでは、車を2台持ちするか迷った時に検討すべきポイントを詳しく見ていきましょう。
購入できる車の価格を年収から計算してみる
一般的に、購入する車の予算は年収(手取り)の半額程度に収めるのが望ましいとされています。年収が500万円なら、250万円を2台分の車価格の目安とする、と考えればわかりやすいでしょう。
しかしこれはあくまで目安です。実際に車を購入してローンを支払い、維持費を支払っていくには、年間と毎月の支払額がどうなるかをしっかりと計算しておかなければなりません。車のローンだけではなく、すでに家のローンも支払っている人、これから支払う予定がある人なら、その額も計算に入れて月々無理のない支払いができるかどうかをシミュレーションしておきましょう。
駐車場の確保はできるかどうかで考える
2台目を買うときは事前に駐車場を確保しておく必要があります。車庫証明が必要な地域に住んでいる場合、警察から車庫証明書を交付されるには「自動車の使用の本拠の位置から、保管場所が(地図上の直線で)2キロメートル以内にあること」という条件を満たしていなければなりません。忘れてしまいがちなポイントなので要注意です。
駐車場を もう1台分借りるとなると、その分の費用が毎月かかるようになりますが、一戸建てなどに住んでいて2台分の駐車スペースが確保できている場合にはその心配は必要ありません。2台持ちすることで増える維持費のうち、駐車場代は不要になるため、2台持ちのメリットは大きくなるはずです。
本当に2台を使い分けできるかで考える
そもそも、本当に2台必要なのかどうかをしっかりと考えてみましょう。2台の車を誰と誰が利用するのか、1週間のうちいつ必要なのか、1台で使い回すことはできないのかを、できるだけ細かくシミュレーションすることが大切です。その上で、2台必要だとなった場合には、今度は2台目の車をどのような車種にするのかを考えていきます。必要な条件や用途などを紙に書き出して、できるだけ具体的にわかりやすくまとめてみるのがおすすめです。
車の2台持ちに向いている車種のパターンは?
ひとくちに車の2台持ち、と言っても、その車種の組み合わせパターンは様々です。それぞれの組み合わせにメリットがありますので、ご自身に合ったパターンがどのようなものか考える参考にしてみてください。
軽自動車と普通自動車の2台持ち
日常の足としては軽自動車、遠出をするときや多人数乗車の時は普通自動車など、用途によって使い分けたいときに便利な組み合わせです。また、1台を軽自動車にすることで、購入時の費用や維持費など、車全体にかかる費用を削減できることも大きなメリットになります。
電気自動車とガソリン車の2台持ち
普段使いとして電気自動車を使い、2台目として好みの車型やモデルのガソリン車を持つというパターンも増えています。1台を電気自動車にすることで、2台持ちによる環境への負荷を配慮することができます。一方で、趣味としての車の楽しみも犠牲にしません。いいとこ取りの組み合わせといえるでしょう。
スポーツカーとそれ以外の車の2台持ち
スポーツカーは外観がスタイリッシュ、走りが楽しいなど魅力の多い車ですが、乗れる人数や荷物スペースに限りがあります。そのため、たとえばワゴンやバンなどのファミリーカーとの2台持ちをすると、用途やシチュエーションに合わせて使い分けることができ、カーライフの幅をグンと広げられます。
車の2台目は中古車でお得に購入がおすすめ
車を2台持ちする際に、できるだけ購入資金を抑えたいという方は、中古車を狙うのもおすすめです。新車を購入するとなると、費用面での負担も大きくなってしまいますが、2台目を中古の軽自動車などにすれば大幅に購入価格を下げることができるでしょう。すでに所有している1台目に満足しているのであれば、2台目はある程度スペックを落とすこともできますから、より手頃な価格で買うこともできます。例えば、2台目の車は普段の買い物や近場でしか乗らないというのであれば、ナビがついていなくても問題ありませんし、高速道路を運転しないのであれば、ETCがなくても構わないわけです。
また、新車で購入するよりも費用を抑えることができる分、自分の好きな車種を思い切って選ぶことができるというのも、中古車の大きな魅力でしょう。新車では予算オーバーで手が出せなかった憧れの車も、中古車であれば2台目の車として思い切って迎えることもできるのです。
もちろん、1台目と2台目の両方とも中古車にして予算を組み、最適な組み合わせの2台を購入するのも賢明なやり方です。高価な車を1台買うよりは、安い車を2台買うほうがずっと利便性が高く経済的と捉えることもできます。
負担が大きくなったら無理せず1台は買取に!
車を2台持ちしてみたものの、ガソリンや車検代などの維持費が家計にとって大きな負担となってしまったり、必要だと思って2台目を購入したにもかかわらず、実際には1台しか使われていなかったり……。2台目のメリットが十分に発揮されないという状態になった場合にはどうしたら良いのでしょうか。
このような場合におすすめなのが、使っていない方の1台を思い切って買取に出してしまうということです。不要なまま維持し続けると、例え全然使っていなかったとしても税金が発生しますし、劣化はどんどん進んでいきます。手放すタイミングが早ければ早いほど買取金額も高くなるため、不要だと感じた時点ですみやかに決断するのがおすすめです。
お得に車を2台持ちするためのコツ
自動車保険にはセカンドカー割引(複数所有新規割引)があります。通常、自動車保険は6等級からスタートしますが、セカンドカー割引を利用すれば7等級から保険を開始でき、保険料が安くなります。割引を受けるには1台目の車が11等級以上であることなどいくつか条件がありますが、適用されれば年間保険料がかなりお得になるので保険会社に相談してみましょう。
車を2台持ちするときは、2台の車それぞれの用途を明確にし、どうすれば最も効率よく2台を使い分けることができるのかを考えてみましょう。1台目が荷物をたくさん積める車であれば、2台目は小回りや取り回しのよさ、燃費などを重視するといった選び方ができると、2台持ちのメリットを十分に活かせるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
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