ジムニーは、個性的なデザインや、四輪駆動ならではの走行性能で人気の軽自動車です。ジムニーの購入を検討する中で、燃費について気になったという方もいるのではないでしょうか。

この記事ではジムニーの燃費性能について、カタログ上のデータや実燃費、他の車種との比較情報などを紹介します。また、燃費をよくするためのポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ジムニーは燃費が悪い？

ジムニーは、燃費よりも走行性能が重視されている車ではあり、他の車種と比べると燃費が悪くなることはあるものの、特別悪いわけではありません。悪路でも問題なく走れるように、ラダーフレーム構造や4WDといった機能が充実しており、市街地など通常の走行時には2WDに切り替えることもできます。

ジムニーの燃費性能の概要

ここでは、ジムニーの燃費性能について、カタログ上の数値と実燃費の目安を紹介します。

カタログ上の燃費

スズキのカタログでは、ジムニーのXCとXL、XGの3機種、車両型式が3BA-JB64Wのモデルについて、2種類のトランスミッションでの燃費が記載されています。

5速マニュアルトランスミッション（5MT）の場合、WLTCモードで計測した燃費は16.6km/L、JC08モードでは17.1km/Lです。4速オートマチックトランスミッション（4AT）では、WLTCモードの燃費が14.3km/L、JC08モードでは16.4km/Lとなっています。

モード	5MT	4AT
WLTC	16.6km/L	14.3km/L
JC08	17.1km/L	16.4km/L

実燃費の目安

ジムニーに乗車したユーザーが計測した実燃費について調べてみると、15km/Lから18km/Lほどという情報が多く見られました。燃費は走行する道路の状況や運転方法などによって変わるものの、実燃費の目安とカタログ値に大きな差はありません。

競合車種とジムニーとの燃費比較

ここでは、ジムニーと他の車種の燃費を比較して紹介します。

ハスラー（スズキ）とジムニー（スズキ）の比較

ハスラーは、ジムニーと同じスズキの人気車種です。ハスラーには機種や駆動方式が異なるいくつかのモデルがあります。たとえばHYBRID Xターボという機種の場合、WLTCモードのカタログ燃費は2WDで22.6km/L、フルタイム4WDで20.8km/Lです。ハスラーの他の機種についても20km/Lから25km/Lの燃費となっていて、ジムニーと比べて燃費性能は高いといえます。

タフト（ダイハツ）とジムニー（スズキ）の比較

ダイハツのタフトは、アウトドア好きな方からの人気が高い車種です。タフトには、自然吸気エンジン搭載の「G」や「X」、ターボエンジン搭載の「Gターボ」「Xターボ」などの種類があります。GとXのWLTCモードのカタログ燃費は、2WDで21.4km/L、4WDで21.1km/Lです。GターボとXターボは、2WDで21.3km/L、4WDで21.1km/Lで、いずれもジムニーよりも高い燃費性能となっています。

フォレスター（スバル）とジムニー（スズキ）の比較

スバルのフォレスターは、4WDでオフロード走行に適した車種です。型式は「スバル-5AA-SKE」と「スバル-4BA-SK5」の2種類で、スバル-5AA-SKEのカタログ燃費はWLTCモードで14.0km/L、スバル-4BA-SK5は13.6km/Lです。ジムニーと比較して、燃費性能はあまり変わらないといえます。

ジムニーの燃費をよくするためのポイント

一般的に、車の燃費は同じ車種であっても、メンテナンスや運転の仕方によって変わる場合があります。できるだけ燃費をよくするためのポイントは次の通りです。

メンテナンスの重要性

車に乗る際は、定期的にメンテナンスを行いましょう。たとえば、オイル交換を行うことで、エンジンオイルの劣化による燃費への影響を抑えられます。

また、タイヤの空気圧をチェックし、適切な量の空気を入れておくことも大切です。タイヤの空気圧が不足していると、適正な場合と比べて燃料の消費が多くなる可能性があります。月に1回程度を目安に、ガソリンスタンドなどでタイヤの空気圧を点検しましょう。

効率的な運転方法

運転方法について大事なポイントは、急激な加速をしないようにすることです。急発進すると燃料が多く消費されてしまうため、急加速を避けて運転しましょう。また、停車中はエンジンを切るアイドリングストップも、燃料の節約につながる場合があります。

さらに、不要な荷物を降ろして走行時の車両重量を軽くしておくことも、燃費をよくするためのポイントです。

まとめ

この記事では、ジムニーの燃費性能について解説しました。ジムニーは走行性能を重視して作られた車種で、他車種と比較すると燃費が悪いという傾向があります。

ジムニーの燃費をできるだけよくしたい場合は、メンテナンスや運転方法に気を付けることがおすすめです。オイル交換やタイヤの空気圧チェック、アイドリングストップなど、今回紹介したポイントに注意してみましょう。