軽自動車のオイル交換頻度はどの程度が良い?車を良い状態で維持するには
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軽自動車をベストな状態で走らせ続けるためには、定期的なメンテナンスが必要となります。そんなメンテナンスの一つとして重要視されているのが、オイル交換です。ただ、実際にオイル交換はどの程度すればいいのか、なぜ必要なのかよくわからないという人も少なくありません。
そこで今回は、軽自動車のオイル交換の頻度や方法、必要性を解説していきます。
軽自動車のオイル交換頻度はどの程度が良い?
軽自動車のエンジンのオイル交換は、気が付いたらやればいいというわけではありません。一定の期間や目安を踏まえて交換していく必要があるのですが、ここで気になってくるのがオイル交換をする時期の目安です。
オイルメーカーが推奨する交換時期目安
一般的にオイルメーカー側が推奨している軽自動車のオイル交換時期の目安としては、1年に1回もしくは走行距離が15000km程度とされています。ただ実際には車種や乗り方などによってこの時期が短くなることが多々あります。
ちなみに軽自動車にターボを搭載している場合は、エンジンにかかる負荷が通常の軽自動車と比較すると非常に大きくなります。そのためターボを搭載した軽自動車の場合は、1年に1回もしくは5000kmに1回のペースでオイル交換をすることが推奨されているのです。いずれの場合にしても1年に1回は必ずオイル交換をする必要性が出てくるため、交換時期を意識しておくことが大切だと言えます。

普通車と比べて軽自動車のオイル交換頻度は高い方がいい?
軽自動車は普通自動車よりも車体が小さいため、一般的なイメージとしてはオイル交換の頻度も低いように思われがちですが実際のところはどうなのでしょうか。
自動車というのは同じ速度で走行した場合でも、排気量によってエンジンの回転数が異なります。エンジンの回転数が高いと、その分エンジン内部の温度は高温になるため、車のオイルは熱の影響を受けて、劣化速度が速くなるのです。つまり、排気量が660ccの軽自動車は、普通自動車と比べてエンジンの回転数が高く、普通自動車よりも高い頻度でオイル交換を行うのが望ましいです。
車検時にオイル交換は必要?
車を車検に出すと、一緒にオイル交換を勧められることがありますが、オイル交換というのは車検の必須検査項目には含まれていないため、必ずしも行わなくてはいけないというものではありません。オイル交換は1年に1回、もしくは走行距離に応じて適切なタイミングで交換するのが理想的ですので、車検の前にオイル交換をしたのであれば、交換は不要であることをはっきりと伝えましょう。
また、人によっては車検の時しかオイル交換を行っていないという方もいますが、それでは交換頻度が少なすぎます。車検は一般的に2年に1回ですので、エンジンを良好な状態に保ち車を長持ちさせるためにも、少なくとも車検と車検の間に2回はオイル交換を行いましょう。
オイル交換は頻繁にやりすぎるとよくない?
・1年に1回、もしくは走行距離に応じて交換することが推奨されているエンジンオイルですが、反対にオイル交換を頻繁にしすぎると車にとって良くないのでしょうか。
エンジンオイルはエンジン内部の洗浄効果があるため、頻繁に交換することについては特にトラブルの原因になることはありません。ただし、オイル交換には適切なタイミングがあるため、短いスパンで頻繁にオイル交換をするということは、まだ使えるオイルを廃棄することになる点については理解しておくほうがよいでしょう。

そもそもオイル交換はなぜ必要?
軽自動車のオイル交換を検討する上で知っておきたいのが、オイル交換の必要性です。交換の必要性を知った上で実施することにより、車の状態をよりよく維持しやすくなると考えられています。そのため、エンジンオイルの役割を踏まえて交換の必要性を知ることが大切です。
エンジンオイルの役割
エンジンオイルはエンジン内をくまなく循環することから、人間でいうところの血液に例えられることが多くなっています。実際の血液のように酸素を運搬するということはないのですが、エンジン内を循環することでエンジン内の金属同士が直接触れ合ったり、摩擦による摩耗を防いだりしてくれているのです。
これによって金属粉が出ることを防いでくれていますし、金属同士の接触によるトラブルを防ぐというクッションのような役割を果たしています。またエンジンオイルでパイプ内の隙間を塞いで気密を保つという役割や、冷たいエンジンオイルがエンジン内を循環することでエンジンの余分な熱を発散・冷却してくれるという役割もあります。このようにエンジンオイルは自動車の心臓部であるエンジンを守る役目を負っており、車の状態を維持するために必要不可欠なものとなっているのです。
ちなみにエンジンオイルには様々な種類があり、種類 によって燃費や自動車の性能が異なってくることもあります。特に軽自動車の場合はその利点である低燃費を意識する際、低粘度のものが選ばれることもあるようです。その粘度を一定の状態で維持するためにも、定期的なオイル交換が必要です。
こんなときは軽自動車のオイル交換時期がすぐ近く?
軽自動車のオイル交換時期は、前項に挙げたような「期間」や「走行距離」の目安もありますが、個々の使用状況も踏まえて判断する必要があります。
以下に挙げるような状況下では、オイル交換時期が早まる可能性があります。
シビアコンディションにさらされる走行が多い場合
車が過酷な使用状況下にあるとき、その車の走行は「シビアコンディションにある」という表現をされることがあります。シビアコンディションのよくある例としては、
- 短距離走行の繰り返しが多い
- 長時間のアイドリングが多い
- 登り坂や山道の走行が多い
- 悪路走行が多い
- 走行距離が多い
- 低気温や雪道などの走行が多い
シビアコンディション下では、エンジンオイルの劣化が早まるとされていますので、オイル交換を早めに検討しても良いでしょう。
街中の短距離に使うことが多い軽自動車では、頻繁にブレーキをかけたり、アイドリングしたりと、案外シビアコンディションにさらしていながらも、自覚しづらいものです。時々、自身の運転を振り返って考えてみましょう。
エンジンオイルの警告灯が点いたとき
エンジンオイルの警告灯は、主にエンジンオイルの減少やオイルポンプの故障などにより、エンジンオイルの油圧が低下した際に点灯します。エンジンオイルの警告灯が点灯した場合は放置せず、すぐに停車して原因を確認、点検して対応しましょう。そのままにしておくと、エンジンが故障し、最悪の場合は車両火災に至る危険もあります。
エンジンオイルの警告灯は、スピードメーターのすぐ横の目立つ位置にあります。つまりそれだけ大事なお知らせということですので、常に目配りをする習慣をつけましょう。
エンジンオイルの交換時期を忘れないようにする方法
忙しい日々を送っているとついつい忘れがちなエンジンオイルの交換時期。忘れないようにする為にはどうしたら良いでしょうか。
まず、ディーラーやカー用品店などではエンジンオイルの交換を行うと、次の交換時期を忘れないようにするためのステッカーを運転席付近に貼っておいてくれますので、備忘に役立ちます。
それ以外では、1年の初めにオイル交換の日をカレンダーにあらかじめ記しておいたり、「〇月はオイル交換月」とマイルールを決めておいたりするのも良いでしょう。ただし、車をシビアコンディション下で使用していると感じたら、予定のサイクルより早めにエンジンオイルを交換したほうが良いので、臨機応変さも重要です。
うっかりオイル交換を忘れてしまっても、車はすぐに故障したり動かなくなったりするわけではありませんが、そのまま劣化したオイルを使い続けると、車の寿命を縮める悪影響を及ぼす可能性があります。気づいた時点ですぐにエンジンオイルを交換するようにしましょう。
軽自動車のオイル交換に使用するオイルはどう選ぶ?
オイル交換に使用するオイルにはさまざまな種類があるため、どれを選んだら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。一般的に、軽自動車のオイル選びでは、次の3つのポイントが選び方の重要なポイントとなります。
1.粘度
粘度というのは簡単にいうと「オイルの固さ」のことです。車種によっては推奨される粘度が決まっているものもあるため、事前にチェックしておくと良いでしょう。また、粘度は「5W-30」というように温度によって「0w〜60」の数字で表記されています。住んでいる地域の気温なども考慮しながら最適なものを選んでいきましょう。
2.ベースオイル
エンジンオイルはベースとなるオイルに何を添加するかによってその種類が異なり、グレードの高い方から「化学合成油」「部分合成油」「鉱物油」の3種類に分類されています。車に乗る頻度や用途に応じて選んでいきましょう。
3.品質規格
その名の通り、オイルの品質のことで、大きく「API(アメリカ石油協会)」と「ILSAC(国際潤滑油標準化認証委員会)」に分類されます。車の車種によって対象となる規格が決められているのが一般的です。
軽自動車のオイルの確認方法
自動車のエンジンオイルは、汚れが蓄積したり劣化したりする前に適切なタイミングで交換するのが理想的です。エンジンオイルの確認は自分でも行うことができるので、運転頻度が高い時など定期的にチェックすると良いでしょう。ここからは、軽自動車のオイルの確認方法をご紹介します。
オイルの汚れを確認する方法
オイルの汚れを確認するときは、必ずエンジンを停車した状態で行いましょう。まず、水平な場所に車を停車し、エンジンを止めたらエンジンルームが十分に冷えるまで待機します。次に、ボンネットを開きます。ボンネットの開け方は車種によっても異なりますが、日本車の場合は運転席の下側にあるレバーを引くとボンネットが開くのが一般的です。
ボンネットを開くと、オレンジ色や黄色(または白色)のリングが刺さっているのが見えるでしょう。これが、エンジンオイルの汚れや量を確認する際に使用する「オイルレベルゲージ」です。このオイルレベルゲージを静かに引き抜き、ペーパータオルなどで拭き取りましょう。拭き取ったオイルが透明に近ければ問題ありませんが、黒や茶色に汚れていたり、ザラザラした感触がある場合には汚れている可能性が高いため、オイル交換をするのがよいでしょう。
オイルの残量を確認する方法
オイルの残量は、オイルの汚れを確認する際に一緒に行うのがおすすめです。ペーパータオルできれいにしたオイルレベルゲージを、元の穴にゆっくりと戻し、根元までしっかり差し込みます。その後、再び静かに抜き出してオイルが付着している位置を確認します。「F」と書かれている部分が上限で、これより上にある場合はオイルの入れすぎです。反対に「L」は下限を示しており、それより下にある場合にはオイル不足の状態と言えるでしょう。理想的なのは、FとLの中間にオイルが付着している状態です。
軽自動車のオイル交換はどうやるの?
軽自動車のオイル交換を自分で行う場合、まず車のジャッキアップが必要です。車体が落ちないようにしっかり固定をした後は、車両の下に潜り込んでオイルパンのドレインボルトを外してオイルを排出します。排出したオイルは何らかの容器で受け止めるようにするなど、そのまま地面に流さないように注意が必要です。
排出した後はフラッシングをして新品のシールワッシャーをドレインボルトに取り付け、既定のトルクで締めます。後は新しいオイルを規定されている量だけ注げば、オイル交換は完了です。
オイル交換の費用目安
自分で交換する場合も業者に交換してもらう場合も、軽自動車の場合はおよそ2000~6000円がオイル交換の費用目安となります。業者の場合は会員登録することで、無料で交換してもらえる可能性もあるので、その点を踏まえて自分で交換するのか、業者に依頼するのか検討することが大切です。
軽自動車をより良い状態で維持するためにもオイル交換は大切
軽自動車は普通車と比較するとエンジン負荷が高いため、よりこまめなオイル交換が必要だと考えられています。
軽自動車の利点である低燃費を維持するために低粘度のオイルが選ばれることもあり、オイルの適切な粘度を保つためにも交換時期を守ることが重要です。ステッカーなどを利用してうっかり忘れを防止すると良いでしょう。また、車にとってシビアコンディションが続いているなと思ったときには、少し早めのオイル交換も検討してください。
軽自動車に適したエンジンオイルは車種やグレードによっても選択肢が異なりますので、身近なディーラーや販売店に相談してみてください。
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