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子育て中にはどんな車が向いてる? 車選びのコツや人気の車を紹介

子供が生まれてこれから子育てが始まる……というファミリーに合うのはどんな車なのでしょうか。子育て世代にマッチする車の選び方や、人気の車、便利な仕様・装備、車種を選ぶときのポイントなどをご紹介していきます。

子育て世代の車選びのポイントは?

まずは子育て世代の車選びで重視すべきポイントを挙げていきます。すべての条件を完全に満たすのは難しいところですが、以下の中からとくに優先したいものを考えてみましょう。

実用性や使いやすさで選ぶ

子供が乳児なら車の中で授乳をしたり、おむつを取り替えたりすることもあります。抱っこが必要なときもあるでしょう。そのため車内空間が広く、動きやすい車であることが重要なポイントです。

加えて、ウォークスルー、シートアレンジ、スライドドアなどの機能についてもチェックしておきましょう。またフロアが高すぎる車は乳児を抱っこしたママや、少し大きくなった子供が乗り降りする際に転んでしまう危険性があります。細かな使い勝手も確認しておくといいでしょう。

安全性で選ぶ

安全性が求められるのはどんな車でも同じです。しかし、子育て世代の車の場合はとくに子供の安全をどう確保するかを考えなくてはなりません。一般的に小さな車よりは大きな車、そして強度の高い車の方が安全性は高くなります。そしてチャイルドシートを固定して子供を乗せるときには、3列シートの2列目が最も安全性が高いと言われています。

また自動ブレーキなどの最新の安全装備を備えたファミリーカーも増えています。エアバッグも安全性を高める効果が期待できますが、助手席エアバッグは作動したときに子供の胸部を圧迫してダメージを与える危険性があるため、エアバック解除機能がついている車などを選びましょう。

維持費で選ぶ

子育て世代は出費が多くなるため、できるだけ維持費を抑えたいという人も多いでしょう。ただ、維持費が安い車は車内空間が狭く機能も限定的で、安全性も低くなる傾向があるのは否めません。実用性や使いやすさと安全性、そして維持費のバランスが取れた車を探すのが大切です。

子育て世代が重視したい車の仕様や装備は?

子育て世代の車に求められる仕様や装備を詳しく見ていきましょう。これらが絶対的な条件というわけではありませんが、「こんな仕様や装備が便利」というものをまとめたので車選びの参考にしてみてください。

子育て中にはどんな車が向いてる? 車選びのコツや人気の車を紹介

室内の広さ

授乳やおむつの交換が楽にできることの他に、ベビーカーや子供のための荷物を楽に載せられるくらいの広い荷室スペースも欲しいところです。トランクよりはラゲッジルームの方が使い勝手がいいでしょう。シートアレンジをして3列シートの3列目を収納スペースに変えられると、より多くの荷物を載せられます。

スライドドア

スライドドアは開口部が広いので、子供を抱えていても楽に乗り降りできます。チャイルドシートに子供を乗せるのも簡単です。また、子供が少し大きくなって自分でドアの開け閉めをするようになっても、壁や隣の車にドアをぶつける危険がなくなります。

最近は電動タイプが増えていて、より一層簡単にドアを開け閉めできます。運転席からも操作できるので、子供のためにドアを開閉できるのが非常に便利です。

フラットな床面

床面がフラットな車も人気があります。低床フラットフロアなら子供もお年寄りも乗り降りがしやすく、安全です。3列目シートを床下に格納して広い収納スペースを得ることができる車もあります。床がフラットだと車中泊も快適になり、子供と一緒の小旅行、釣り、スポーツなどを楽しむときにも使い勝手がいいでしょう。

3列シート

たくさんの荷物を載せて多人数で乗車する機会が多いなら、3列シートの車がおすすめです。前述したように、実用性や使いやすさ、チャイルドシートを使ったときの安全性といった点でも3列シートにはメリットがあります。

日常的に3列目をほとんど使わないという人でも、たまたま子供の友達も乗せることになったり、自転車を積むことになったりといったときに3列シートは便利でしょう。

子育て世代におすすめの車種と人気の車

子育て世代におすすめの車種も挙げてみましょう。おすすめは次の4つのタイプです。

ミニバン

子育て世代に最も人気が高いのがミニバンです。基本的にスライドドアで3列シート、室内は広く、フルフラットシートや対面シートなど車によって様々なシートアレンジが展開できます。ボディサイズは大きめですが、女性でも運転しづらいということはないでしょう。車庫入れなどが心配ならバックカメラを付けるという選択肢もあります。

ここでは子育て世代に人気のミニバンをいくつかご紹介します。

  • セレナ(日産)

子育て世代に嬉しいシートアレンジ(ウォークスルー、ベビーケアなど)や自動スライドドアなどの機能が充実しています。3列目シートもゆとりがあり、長距離ドライブや多人数乗車など多目的に使用できます。運転支援技術(プロパイロット機能)も搭載され、安全面でも安心です。

  • シエンタ(トヨタ)

コンパクトな外観ながら室内空間が広く、色々な用途が楽しめます。地上330mmの低床、段差のないフロアは、子どもでも楽に乗降できて安心です。シートが簡単に格納できて、大きな荷室をすぐに作ることもできます。また、価格帯は200万円台からあり、ハイブリッドタイプならばガソリン代も節約できて、お財布にも優しい1台です。

  • フリード(ホンダ)

5人~7人乗りの3タイプから、家族人数に応じて選ぶことができます。3列目シートは横に跳ね上げる個性的な構造で、背の高いベビーカーなども楽に積み込めます。大人もゆったり座れる室内空間と軽快な走行性能が人気で、燃費の良いハイブリッドタイプも揃っています。

軽自動車

燃費がよく、小回りが利き、購入費や税金が安い軽自動車も候補に入ります。子育て世代向けならスライドドア付きの軽自動車が便利です。2列シートでもワンボックスやワンボックスに近い四角いフォルムの軽自動車は居住性に優れ、多彩なシートアレンジも備えています。荷室も広く、ベビーカーを畳まずそのまま載せられることをセールスポイントにしている車もあります。

軽自動車の中でもトールワゴンタイプは、室内高が高く、スライドドアや先進の安全運転システムを備え、さらにシートアレンジが多様なタイプが多く、子育て世代向きの車種が揃っています。ここでは特に子育て世代に人気の車種をご紹介します。

  • N-BOX(ホンダ)

軽自動車の中で、最大級の室内空間が特徴です。高い走行性能に加えて洗練された外観・内装のデザインが幅広い支持を受けています。ただし、同じクラスの車種の中では、車両価格はやや高めの設定となっています。

  • タント(ダイハツ)

軽自動車で初めて自動スライドドアを装備したモデルです。助手席側はセンターピラーがなく、ミラクルオープンドアと呼ばれる非常に大きな開口部が特徴で、子どもやお年寄りも楽に乗り降りでき、大きな荷物も簡単に載せられます。

  • スペーシア(スズキ)

「ザ・かぞくの乗り物」と銘打っている通り、標準装備の後席両側スライドドア、乗り降りしやすい低床、全席スライドできるシートなど、家族の快適なドライブを支える機能が満載です。エンジンはマイルドハイブリッド搭載で、燃費の面でも優れています。

コンパクトカー

コンパクトカーにもスライドドア付きのものが増えています。ミニバンよりももう少し小さい車がいいという人はこちらも対象になるでしょう。またコンパクトカーなのに7人乗りというタイプも人気です。ファミリー向けのコンパクトカーは、スライドドア付き軽自動車とミニバンの中間的な存在と言えるかもしれません。

子供の送り迎えや買い物など街乗りがメインなら、乗り心地がよく安全性の高いセダンタイプのコンパクトカーもおすすめできます。

子育て世代に人気のコンパクトカーは、いずれもコンパクトな外観からは想像できないほどゆとりのある空間を実現しています。いくつかおすすめの車種をご紹介します。

  • ルーミー(トヨタ)

乗り降りしやすい低床スライドドアを装備。小さな子供なら室内で立って着替えることもできる高さ、後部座席足元のゆったりした広さなど、子育て世代が快適に使える余裕のある空間が魅力です。大開口のバックドアで荷物の出し入れはスムーズ。収納できる場所の数も多いので、家族みんなの荷物を上手に整理できるでしょう。

  • ソリオ(スズキ)

コンパクトカーとしての小回りの良さもありながら、室内空間は広々とした絶妙なサイズ感が、子育て世代に人気です。両側スライドドアやウォークスルーなど、子連れに優しい機能も満載。排気量は1.2Lでマイルドハイブリッドエンジンを搭載しており、エンジンパワーや燃費にも優れています。

ステーションワゴン

前方はセダンと同様のフォルムで、後方に広い荷室が備えられているステーションワゴンも子育て世代に向いている車種です。ステーションワゴンは低全高なので立体駐車場への入庫が簡単で、低重心なので走行性能が高く、燃費性能も高いのでコストパフォーマンスに優れています。

日本におけるステーションワゴンの市場は小さく、車種は多くありません。しかし、外観がスポーティー、スタイリッシュでありながら使い勝手も良いステーションワゴンは、子育て世代を含め幅広い層に人気があります。以下におすすめの2車種をご紹介します。

  • カローラフィールダー(トヨタ)

低重心で安定感があり、ホイールベースも長いのでセダンに近い印象です。長尺の荷物も載せられ、安全性能も万全でありながら、手ごろな価格を実現しています。

  • シャトル(ホンダ)

ホイールベースは短めで、ややミニバン寄りの外観です。そのため荷室容量も大きく、シートアレンジも多彩で、車中泊もゆったりできるほどの大空間を作ることもできます。

子育て世代の車は新車で買う? 中古車で買う?

何かと出費のかさむ子育て世代、新車と中古車のどちらを選ぶかは迷うところではないでしょうか。

新車のメリットは最新モデルに乗れること、品質が保証されていること、ディーラーのアフターサービスが充実していることなどが挙げられます。デメリットは価格が高いこと、また、販売を終了している車種は買えない点です。

子育て中にはどんな車が向いてる? 車選びのコツや人気の車を紹介
一方、中古車の最大のメリットは価格の安さです。同じ予算で、新車よりも上級のグレードを買うことができます。また、中古車なら販売終了している車種を含め、幅広い選択肢から車を選ぶことが可能です。デメリットは品質が一定ではなく、故障のリスクが新車より高いという点です。そのため、中古車を買う場合は、信頼できる販売店から購入することが重要です。

子育て世代は、子どもの成長や家族構成の変化など、車に対するニーズが短期間に変わりやすい時期です。短いサイクルで車を買い替えていくという観点から言えば、経済的負担の小さい中古車は選択肢として有力になるでしょう。

以上に挙げた新車・中古車それぞれメリットをふまえて、適した方を選んでください。

子育て世代の車選びは短いスパンでの乗り換えも想定しつつ、現在のライフスタイルにマッチした車を選ぶのがコツです。いま自分たちにはどんな車が必要なのかを考えることから始めてみてください。

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