「商用車」や「営業車」は購入とリースのどちらがお得なのか
仕事で利用する商用車や納品・営業回りなどに使う営業車など、会社の営業活動で車両が必要になった場合、購入とリースのどちらが良いのかで迷うことがあります。
会社のキャッシュフローへの影響や経理的な観点から、商用車や営業車を会社で購入した場合とリースした場合ではどちらのほうがお得なのかについてご紹介します。
購入した車は固定資産となる
商用車や営業車を会社で購入した場合とリースした場合では、通常購入したほうが車両本体にかかる費用は安くなりますが、購入したときにかかった費用は一括で経費とすることができません。
会社で購入した商用車や営業車は「車両運搬具」という固定資産に計上されるため購入するときに現金で一括購入しても、計上は資産となります。そのため、全ての金額を経費として計上することができないのです。
購入した商用車や営業車は、耐用年数に応じて毎年少しずつ減価償却することになります。しかし、耐用年数を6年とした場合、一括で支払った現金に対して毎年およそ2割以下の費用しか計上できないため、資金繰りが苦しくなったり営業計画にも影響が出てしまったりしてしまう可能性があります。
リースの場合は全額を経費計上できる
では、商用車や営業車をリースで利用した場合はどうでしょうか。
リースで使う車は会社所有のものではないため、毎月発生するリース料は全額を経費計上することができます。プランによっては、リース料の中にメンテナンス代や車検代などが込みになっているものもあり、仕訳が至ってシンプルになります。
費用も購入時と違い、一度に多額の費用をかける必要がありません。駐車場が確保できていれば、リース代だけで車を使用することが可能です。実際に営業車をリースにしている会社は大変多く、大手企業の7割以上が商用車としてリース車を利用しているというデータもあります。車の入れ替えやメンテナンスも、購入車に比べてリースのほうが簡単でケアの手間が省けるというメリットもあるようです。
将来的なメリットは?
このように、商用車を購入した場合とリースの場合を比較すると、メリットが多いほうはリースのように考えられます。
しかし、購入した商用車や営業車は以降の費用がかからないことに対してリース車は利用している限り、リース代が計上され続けます。
そのため、長い目で見るとどこかの時点でかかる費用が逆転することになります。
また、リースの金利はローン系の金利よりも高めの設定になっていることが多く、契約年数よりも前の返却や事故を起こした場合などに別途費用がかかることもあります。
純粋に支払額だけを見れば購入したほうが安いといえます。
しかし、初期費用や経費計上のメリット、資産管理の手間などを考えると、会社として商用車や営業車を利用する場合はリースのほうに軍配が上がることもあるでしょう。
キャッシュフローや事業計画、利用率も考えて
普段から営業で商用車をよく利用し、4年前後で入れ替えが必要な場合や一括で現金を支払うと資金繰りに問題がある場合もあるでしょう。その場合、財務諸表やメンテナンスにかかる手間をシンプルにしたいならリースの利用をおすすめします。
商用車は必要だが利用頻度が少ない場合は、リースをしなくてもカーシェアリングやレンタカーで事足りることもあるでしょう。
また、知人や家族を経由して安く車を譲ってもらえるような場合もこの限りではありません。いずれにしても、会社の営業形態や車の使用率、事業計画やキャッシュフローなどを見ながら、どの方法で商用車を利用することが最適なのかを考えていくことになるでしょう。
おわりに
商用車や営業車を少ない資金で、メンテナンスも受けつつ利用できるリースは会社にとって大変便利なものですが、場合によっては購入やレンタルのほうがお得になるケースもあるようです。
社用車の使用頻度や会社の営業形態、事業計画などを考えて会社によりメリットがあるほうを選びましょう。
リースも購入も、会計事務所や営業担当と確認しながら賢く利用したいですね。
<記事NO.RC‐00143>
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