路面凍結(アイスバーン)が起こる気温や対処法とは
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自動車を運転する際には環境の変化にも注意する必要があります。そのなかでも、路面凍結(アイスバーン)は事故が起こりやすく特に危険です。雪国に住んでいる場合は日常茶飯事ですが、そうでない地域の場合には経験することが少ないため何に注意すればよいかわからないという方も多いでしょう。
この記事では、路面凍結が起こる気温や対処法などについて解説します。
路面凍結すると、車にはどんな危険がある?
路面凍結とは、道路の表面が凍結した状態です。路面凍結によって次のような危険が考えられます。
- ブレーキが効きづらい
- スリップする
- 前に進めない
自動車の基本性能は「走る」「曲がる」「止まる」の3つです。しかし、路面凍結の状態ではこの基本性能をしっかりと発揮できなくなります。止まりたいときに止まれない、曲がりたい方向に曲がれない、坂道で前に進めない、といった状況に陥る可能性があります。
路面凍結はドライバーの想定通りに自動車を操作できず、玉突き事故や壁などへの激突といった物損事故のみならず、人身事故にも繋がりかねない危険な状態です。
路面凍結してしまう気温は何度?
氷が発生する温度は0℃であるため、気温が0℃を下回ると路面凍結が起こると考える方は多いでしょう。しかし、実際には気温と地面の温度は一致しないため、一般的に気温3℃程度から路面凍結は起き始めます。
路面凍結が発生する気象条件は、「降雪した場合」と「降雨に加えて気温が低下した場合」の2つが考えられるでしょう。降雪するほど気温が低下している場合はもちろんのこと、降雨によって昼間は濡れているだけの路面も、夜間に気温が低下することで路面凍結する可能性があります。
また、路面凍結(アイスバーン)にはおもに次の3つの種類が存在します。
- 圧雪アイスバーン
- ミラーバーン
- ブラックアイスバーン
圧雪アイスバーンは降り積もった雪の上を多くの自動車が通行して踏み固められた雪が凍った路面です。見た目には雪が積もっていて滑りづらく見えますが、実際には凍った路面であるため注意が必要です。
ミラーバーンは圧雪アイスバーンの上をさらに多くの自動車が走行し、鏡のようにツルツルとした路面の状態を表します。スリップが起こりやすく大きな事故に繋がりやすい状態です。
特に注意が必要な状態がブラックアイスバーンです。一見すると濡れているだけの路面に見えるため、誤認したまま走行してしまい事故につながるケースが多くみられます。JAFの実験では、ブラックアイスバーンの制動距離は濡れた路面の約6倍に伸びると公表されています。見た目には区別が付きづらいことから危険性が高いアイスバーンです。
路面凍結しやすい時間や場所は?
路面凍結しやすい場所としては、次のような場所が挙げられます。
- 交差点
- 橋の上
- トンネルの出入り口
- 日陰
- 山間部
交差点は多くの自動車が行き交うため、特にミラーバーンが発生しやすい場所です。吹きさらしの橋の上は凍結しやすく、トンネルの出入り口は溶け出した雪が凍結している可能性が高い場所であるため注意が必要です。
また、日陰や山間部は太陽光が届かないことで氷がいつまでも溶けずに残っている可能性があります。これらの場所を通過する場合には、路面凍結の可能性を考慮するようにしましょう。
路面凍結しやすい時間については、特に夜間に注意が必要です。夜間になると気温と路面温度の差が広がり、気温が5℃~7℃程度であっても路面温度は0℃以下になるケースがあります。
夜間は前述のブラックアイスバーンが特に区別しづらくなるため、注意が必要です。
路面凍結への対処法
路面凍結の対処法としては、おもに次の3点が挙げられるでしょう。
走行時間における路面凍結情報を確認する
寒い地域へのドライブ、冬の時期にはドライブ前に路面凍結情報を確認しておくことが重要です。ドライブ先の情報を事前に集めておけば、降雪の状況や交通規制、事故情報なども把握でき、気をつけるべき点も見えてきます。
これらの情報を集める際には、次のようなシステム・Webサイトを活用するとよいでしょう。
- 道路情報提供システム
- ドラぷら
- iHighway
路面凍結に適した運転をする
路面凍結した場所を通過する際には、「急ブレーキ」「急ハンドル」「急発進」などの「急」のつく運転をしないことが重要です。路面が凍結していると普段通りに自動車をコントロールすることが難しくなり、いつも以上に慎重な運転が求められます。
「車間距離をいつもより取る」「ゆっくり発進 する」「ゆっくり止まる」ということを意識し、普段よりも安全マージンを多く取ることで事故を防げます。
スタッドレスタイヤを装着する
路面凍結でスリップなどが発生する原因は、タイヤと凍結した路面の間に生じる水の膜によって摩擦力が低下するためです。これを解決するのが、凍結した路面に対してしっかりとグリップするスタッドレスタイヤです。
路面凍結に対してスタッドレスタイヤは非常に有効であるため、装着を検討しましょう。
路面凍結は交通事故に繋がる可能性が高い危険な状態です。気温が0℃を下回らずとも路面温度は0℃以下になり、路面凍結が発生する可能性があるため注意しましょう。路面凍結のおそれがある場合には、「急」のつく運転をしないように心がけ、事前の準備も怠らないことが重要です。
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