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ときどき、中古車買取店の広告などで「買取価格ナンバーワン!」などの言葉を目にすることがあると思います。

それを見て、どうしてこの店はほかのところよりも高く買い取ることができるのだろう、などと疑問を持ったことはありませんか?

実は、買取店によって査定額に差が出るのにはいくつかの要因があります。ここでは、その要因について詳しく紹介。そして中古車の買取価格が、販売価格の何割くらいになるのが一般的なのかについても見ていきましょう。

中古車の買取価格は販売価格の何割くらい?

では、中古車の買取価格は販売価格のどれくらいの価格で査定されるのでしょうか。何割とはっきりと決まっているわけではなく、販売価格の3割~8割が買取価格になり、買取店や車の種類、状態などによって差が生まれてきます。

一般的に買取価格には以下のような傾向がみられるので参考にするとよいでしょう。

新しい車ほど買取価格と販売価格の差が小さい

新車として販売されてからの年数が近い車ほど需要が高いため、買取価格と販売価格の差が小さくなることが一般的です。売却時の価値の高さはリセールバリューと呼ばれ、例えば販売価格300万円の車でリセールバリューが5割であれば、買取価格は150万円となります。

リセールバリューは車種によって異なるものの、購入から3年後で5割~6割、5年後で4割~5割、7年後で2割~3割が目安です。3回目の車検が行われるタイミングである7年目を過ぎると、リセールバリューが下がりやすい傾向があります。

古い車ほど買取価格と販売価格の差が大きくなりがち

古い車ほど買取価格と販売価格の差は大きくなることが多く、購入から10年経過した車のリセールバリューは5%~10%が目安です。特に、車のフルモデルチェンジが行われると、古いモデルの人気が落ちるため、リセールバリューも下がる傾向があります。

また、初回新規登録から13年経過したガソリン車や、11年経過したディーゼル車は自動車税が高くなるため、リセールバリューは下がることが一般的です。長期間の使用で車の状態が劣化することも、買取価格が下がる理由として挙げられます。

人気の車ほど買取価格と販売価格の差が小さい

人気の車は、当然回転率がよく売れやすいです。そのため、売上高から売上原価を差し引いた粗利が少なくても、利益が出るのです。その結果、買取価格は高くなります。

不人気の車ほど買取価格と販売価格の差が大きくなりがち

不人気であまり売れ行きの良くない車は、そもそも在庫が過剰であると見なされるため、業者はその分のリスクを差し引いた価格で査定額を提示します。さらに、売れ残ってしまった場合に値下げをする可能性も考えると、買取価格はさらに低くなってきてしまいます。

簡単に整理すると、人気の車ほど買取価格の割合は大きく、不人気の車ほど買取価格の割合は小さいということになります。

買取価格を左右する中古車査定の基準とチェックポイント

具体的には、以下のようなポイントを元に中古車の査定が行われます。

  • 年式:車の製造年が古くなるほど価値が下がりやすく、新しいほど高い査定額がつく傾向があります。
  • グレード:特別仕様車や上級モデルなど、車の性能や内装の質が買取価格に影響します。
  • エンジンがきちんとかかるか:エンジンが問題なく始動するか、エンジンをかけたときに異音や不具合がないかなどが確認されます。
  • オプション:サンルーフや革製シートなど人気の純正オプションが付いていると買取価格が上がる場合があります。
  • 走行距離:走行距離が短いほどパーツの劣化やメンテナンス箇所が少なく、買取価格が上がる傾向があります。
  • 汚れ、キズ:車の外装や内装に汚れやキズがないかが確認されます。
  • 修復歴:骨格部分を修理した履歴である修復歴があると、買取価格が下がる傾向にあります。

キズがあるから高く売れないのではないか、古いから高く売れないのではないかなどと、特定の項目だけであきらめてしまうのはもったいないです。人気のある年式やグレードの車は高く売れる可能性がありますし、どうせ安いからと放置すると、年数が経ってより買取額が下がってしまうといった事態にもなってしまいます。

お店によって査定に差が出る要因

ここまで聞くと、新しい車種や流行りの車種など、人気の車だったら結局どこでも同じなのではないかなど考えられるかもしれません。

しかしそんなことはなく、やはり買取店によって査定価格は異なります。

その要因について、大きく三つが挙げられます。

買取店によって人気のある車種が異なる

当然ですが車を買う人にも様々な人がいて、住んでいる場所や所得の違いなどによってさまざまなニーズがあります。

例えば、大きな自動車会社の工場がある地域ではそのメーカーの車種が好まれたり、道の狭い地域では軽自動車の需要が高かったりすることでしょう。

買取店も、そのニーズにあわせて買取や販売を行っているので、重要なポイントになってきます。

買取店の決算時期

決算時期は、新生活が始まる時期でもあり、車の需要が高まり値上がりする傾向があるために各社が買取金額を競って金額に差が出る時期と言えます。

販売業者へのマージン(買取専門店の場合)

マージンというのは、簡単に言うと手数料のようなものです。買い取った車にキズなどがあったりして整備や修理を行う場合、買い取り専門店では別の業者に頼んでそれを行います。そのため、店頭に並ぶまでに中間業者との間で修理費が発生して、販売価格に上乗せされます。

中古車の買取価格と販売価格に差が出る理由は?

買取価格と販売価格の差が、そのまま買取業者の利益になるわけではありません。以下のような金額も踏まえた上で買取価格が決定されています。

販売前の整備・手続き費用

先程、買い取り専門店の場合は販売前の整備を中間業者に依頼するとありましたが、買取の専門店ではない場合にはその店で整備などを行います。そのような、店頭に並ぶまでの過程において発生する上乗せ価格が買取価格には影響します。

オークション相場や出品費用を反映

中古車を扱う店では、一般の消費者との取引だけでなく、中古車専門のオークションで車を落札し店頭へ並べたり、反対に買い取った車をオークションへ出品したり、ということもしています。そのため、オークションでの相場が価格に影響してきます。

また、オークションへの出品時にかかる手数料なども考慮して、買取価格が決められます。

愛車をより高い金額で売る(買い取ってもらう)ためには

愛車をできるだけ高い金額で売却するためには、車をきれいな状態にしておくことや、価値が高いタイミングで売ることなどが重要です。ここでは、より高い金額で買い取ってもらうポイントを解説します。

外装、内装をきれいに保っておく

車の外装や内装の状態は、査定額に大きく影響するポイントです。外装については、日頃から洗車やワックスがけなどを行い、キズや汚れをつきにくくしておくことがおすすめです。小さな凹みやキズであれば、補修用のキットなどで目立たなくできる場合があります。

内装については、シートやフロアマットなどについた汚れやほこりを取り除き、きれいにしましょう。また、車内にペットやたばこなどの臭いが残らないようにすることも重要です。

純正品、付属品が揃った状態にしておく

カーナビやオーディオ、ホイールなどの純正品、車の取扱説明書やスペアキーなどの付属品が揃った状態にしておくと、買取金額が上がりやすくなります。

もし、シートやステアリングなどを自分でカスタマイズした場合には、買取の査定に出すときに純正品のパーツに戻しておきましょう。また、ステッカーやデカール、LEDライトなどは外し、車を購入した時の状態に戻しておくことも、高い金額で買い取ってもらうためのポイントです。

できるだけ早めに買取に出す

車の買取金額は、時間が経つにつれて下がっていく傾向があるため、高く売却したい場合はできるだけ早めに買取に出しましょう。特に、新しいモデルや人気の競合車のリリースが予定されている場合には、発売前のリセールバリューがまだ下がっていないタイミングで査定に出すことがポイントです。

車検が切れる直前よりも、ある程度期間が残っているときに売却するほうが、買取金額が高くなる可能性があります。また、自動車税が上がる11年目や13年目よりも前に買取に出すことも重要です。

「中古車の買取価格は販売価格の何割くらい?」のまとめ

中古車の買取価格と販売価格の8割~3割程度になることが一般的で、新しい車や状態の良い車ほど買取価格が高くなる傾向があります。また、年式やグレード、オプション、走行距離、キズや汚れの有無などが査定時にチェックされる主なポイントです。

中古車の販売を検討している方は、今回紹介した内容をふまえて、リセールバリューが高いうちに査定に出しましょう。買取店に直接に行くことがためらわれる場合は、自宅の駐車場で査定をしてくれる「出張査定」を無料で行っている業者もあるため、利用を検討してみましょう。

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