車の売却に関しては、走行距離や車についた傷などだけでなく、売るタイミングも価格に影響します。車を売った後は新しい車を買うお金の足しにする人も多いでしょう。そこで、ベストなタイミングを知っておくことで、高く買い取ってもらえ、次に購入する車の予算にも余裕が出ます。ここでは車が高く売れる時期や季節について解説していきます。

車の売却に向いている時期

まず車を売るのに向いている時期はいつなのでしょうか。適切な時期を把握し、少しでも高く車を売りましょう。

進学や就職を控えた時期

新生活をきっかけに、子供の送り迎えや通勤用に車を購入する人は多いです。しかし、新生活の準備にはお金がかかります。そこで安く買える中古車は若年層を中心に需要が高いです。需要があることから中古車販売店も買取に力を入れており、1月〜3月頃は1年で最も車が売れる時期であり、高値での買取も期待できるでしょう。

自動車税加算前の時期

車を所有していると毎年自動車税が課されます。課税の対象は4月1日の時点での車の所有者です。ちなみに自動車税は1年分をまとめて払うのが一般的。そこで3月31日までに車が売れれば、自動車の所有者が新しい持ち主に移り、売った車の自動車税を払わずに済みます。ただし、すぐに移転手続きが終わるとは限りません。3月の終わりギリギリに車を売ると、手続きが遅れて、自動車税を払う必要が出てきてしまいます。よって、遅くても3月の初旬には売却手続きを済ませるのがおすすめです。

ボーナスや決算の時期

1月〜3月、9月〜10月頃のボーナスや決算の時期は、ボーナスで自分へのご褒美を買おうとする人が多いことから、車の需要も高くなります。特に価格帯の高い車は、新車だと手が届かないけれども中古なら買えるという層からの需要が高く、売れやすい傾向にあります。

長期休暇前など、車の需要が増える前

長期休暇前などは、家族そろって車で旅行に行きたいなどという層から中古車の需要があります。レジャーに向いている車や、家族で乗れる大型車は特にこの時期の需要が高いです。

車の売却に向いていない時期

逆に車を売るのに向いていない時期も存在します。あまり売れなかったり、損をしたりしてしまうことがあるので、この時期は避けましょう。

#4月に売却すると自動車税の手続きが面倒
先ほど解説したように、自動車税は4月1日時点での車の所有者に対して1年分の金額が課されます。払いすぎた税金の還付を受けるには、抹消登録をしなければいけません。名義変更とは別に抹消登録の手続きが必要になってしまうので、4月に車を売ると手続きが面倒になってしまいます。

年末には車の需要は少ない

年末は忘年会など出費が色々とかさみます。そのため、世の中の人の財布の紐もきつくなっており、年末の車の需要は低いです。少し待てばボーナス期に入るので、年が明けたら売るようにしましょう。

走行距離が大台に乗らないように注意

売るタイミングだけでなく、年式や走行距離も査定額に大きな影響を与えます。走行距離の基準は10万キロとよく言われており10万キロを越えていると査定額が落ちるスピードが早くなります。特に年式が古く、走行距離も10万キロを越えている車はパーツが傷んでいる可能性が高く避けられがちです。走行距離が10万キロオーバーでも需要があるのは一部の外車や人気車種程度で、それ以外となるとかなり損をしてしまいます。

また、車の寿命は走行距離が10万キロ〜15万キロ程度と言われています。そのため、走行距離が10万キロを越えている車は寿命ギリギリの状態である事が多く、購入を希望する人もかなり安くないと買ってくれません。車の売りどきを逃がすと、気付いたら走行距離が10万キロになってしまうこともあるので、なるべく早く売りましょう。

加えて、車の年式は毎年1月に更新されます。そのため、12月に売るのと1月に売るのでは、1ヶ月違うだけですが、年式が変わるので査定額に影響が出ます。特に新しめの車種は年式が査定に影響するので、買取専門店と相談して売るタイミングを決めましょう。

車の売却は中古車販売店へ

これまで車を売るのに向いている時期・向いていない時期について解説してきましたが、売るタイミングを待っていると、その間新しい車が買えないストレスなどもあります。よって売りたいと思ったときに売るのも悪くは有りません。中古車販売店なら時期に関わらず厳正な査定をしてくれます。時期を待っている間にも車の年式は古くなり、部品も徐々に劣化してしまうでしょう。更に思わぬ水害被害にあってしまう可能性も0ではありません。もう乗る予定が無い場合は、直ぐに売却することをおすすめします。

まとめ

車が売れる時期は、ボーナス期や決算期など、世間の人がお金に余裕のある時期や、1月〜3月頃の新生活の準備を始める時期などが挙げられます。この時期は中古車の需要が高く、販売店も買取に力を入れているので高値で買い取ってもらいやすいです。ただし、次の車を購入するタイミングなどもあるので、自分にとって都合の良いタイミングで車を売りましょう。